2011年3月18日金曜日

震災備忘10 不思議なこと。

震災7日目。一週間が過ぎた。

◎アメリカ人は、アメリカ政府のチャーター機で無料でソウルか台北まで避難ができる。在日大使館のホームページに書かれている。しかしそれを選んだボクの周りのアメリカ人は誰一人いない。皆無。

◎行きつけのローソンで。中国人バイトの可クンがレジを終えた後、「明日から帰ります」とすまなさそうに言う。わざわざ入り口まで来てドアを開けて別れを惜しむ。握手をしたら「また帰ってきます」と。可クン謝謝。

◎NYタイムズによると、日本政府の杓子定規と融通の利かなさを言及。米軍飛行許可を取るのに四苦八苦。いづれも最新鋭の熱感知撮影とガイガーカウンターを装備した飛行体の原子炉上空の観察飛行許可を取るのに数日を費やしたと。真偽を知る由もないが、そうかもしれない。なら時間を相当無駄にした。

◎セ・リーグ開幕予定とおり?耳を疑う。パは被災地だ。逆立ちしてもこの愚行理解できず。読売にますます嫌悪。原発誘導の主役の読売・日テレが果たした過去を思い出す。

◎ウクライナの姉様夫婦から;『テレビで放映される(今、NHKが無料で見られる)惨状に、何もできないでいるもどかしさと無力感に襲われながらも、こちらの人々から寄せられる憂慮と励ましの言葉に「前に進まなきゃ・・」と勇気づけられています。』
さらにキエフ在住の邦人たちは、日曜日革命広場前で「緊急『日本がんばれ』の集い」を開くそうだ。歌も歌うとか。その模様のビデオを日本のメディアなどに送ろうとも。みんな頑張っている。嬉しいことだ。

◎シスコ出張中の知人から;先程サンフランシスコに着き、夕食の前に少し散歩でもと外に出ました。Apple Storeの前で必要なものがあったことを思い出し、買い物をしてレジに行きました。レジの若い男性が、どこから来たのかと聞くので、「東京」と答えるとみるみるうちに涙目になり家族は大丈夫か、知り合いに犠牲者はいないかと聞いてきました。私の周りはみんな大丈夫だと答えると、「それは良かった。何を言っていいのかわからないけど、みんな日本のことを思っています」と言い、精算が終わると店の外まで一緒に出てきて、「もし寄付以外にできることがあれば、いつでも連絡してください」と言って私の手を固く握りしめました。私も胸が熱くなり「Thank you」とだけ言って、結局夕食もとらずにホテルに戻ってきてしまいました。すべての人が同じではないとわかっていても、このような若者が海外にいることを日本の政府、特に総理に伝えることができたら、と思いました。

◎3月31日予定のイベントを延期決定。いろいろ検討結果。主催者は安全を優先!この原則は曲げられない。

◎コンビニ調達は、限りがある。手に入るのは、大体甘いものばかり。糖尿病悪化?しかねぬ。参った。

◎実家の飲料水、数日分は確保とか。今夜のNHKはいわき市の孤立化が報じた。深刻な事態だ。これからがますます厳しい状況を予想。長丁場の厳しさを懸念。この狭い家への避難を勧めてみようか。その前に大掃除だなぁ。

◎不思議なこと。発表を鵜呑みという前提で。放射能漏れの数値が意外に高くならない。あの程度の消化作業で???が続く。一体何が起こっているのか。信じられないような大きな力のなせる…?とにかく不思議だ。

◎無力なボクラにできること。ただただ祈るのみ。歯がゆいもののこれしかできぬ。とにかく祈ろう。届いて欲しい。