2011年4月30日土曜日

震災備忘78 母の突っ込み

◎これを書きながら500円550mlのカベルネ・ソヴィニヨンと好物のキャンベルのポークビーンズの缶詰を楽しんでいる。面倒なんで常温だけど悪くはない。

◎昨日は我を忘れるほど、つまり心を亡くす忙しさ。毎日朝晩実家に電話の日課も忘れた。先ほどの母によると父が電話ねぇなぁと心配してたとつこまれた。そりゃまぁ震災後急に音信が急増しそれも毎日となっちゃ電話が途絶えれば持病に急変かと心配はされるわなぁ。

◎学生時代三越でバイトをした際、仲間には挨拶をするなら毎日しろ!欠かしたら変だと思われる。あいつ俺を嫌いなのかと誤解されるぞ、変な憶測を生まないためにも挨拶しろ!挨拶とはそういう大事なものと訓示をされた。以来意地でも大きな声で挨拶をしている。サラリーマン時代遅刻常習者で遅刻ながら大きな声で入ってくるもんで、お前馬鹿かと先輩さらに後輩からも呆れられた。スタイルは変えられないのだ。まぁやるなら徹底すべきは日課日常化せねばならない。まぁ悪習は別よ。

◎で、肝心な昨日のこと。締切案件が二つに追いまくられ、腹をくくって説明会用の原稿に集中。クライアントは御免する。そっちの方がお金になるのに…。

◎このブログでもおわかりなように、このオイちゃんの筆の力は相当に脆弱でどっちかというとボクは口八丁に属している。そんな訳で書き物を徹夜で何度校正し書き直しをしたことか。途中体力が尽き果て一時間半横になり起床後再読し結局短めに編集して間に合わせをした。大体だらだら書いても分かってもらえぬもの。プロデューサー時代のモットーは、もっぱらエッセンスを特化すべしは引き算だった。

◎昨日の計算外は、クライアントからお呼び出しがあった。大事な相手なので用件を聞かず馳せ参じる。行ってみれば釈明の説明。部下と上司の見解が異なりリクエスト内容がことなりましたって。じつは書き上げていないし当然内心やったー状態ながら書いていませんとは言えず複雑さを笑ってごまかす。一応貸しを作ったことで一件落着。待て、まさかこのブログ見てねぇーだろうなぁ。ビクビク。まぁいいか。

◎さ~てさ~て説明会とプレイベントのご報告を。説明会は、昨年の92人の参加者数より半減したものの壁の花はなく熱気は何倍も上回った気がする。こっちを見る目と耳のダンボをビンビン感じた。実はその緊張感が凄いので、眼鏡を外しボンヤリさせて緩衝する。昔々上司のきつい視線とお叱りの圧力を避ける技として編み出した極意であります。それでもみなさんのオーラがビシバシ。じつによい感じでボクらは期待を裏切らないよう頑張る!だけ。

◎ダブルヘッダーでお次はプレイベントの会場へ。教え子の中村君がガイド役で立っている。貴奴は寡黙でも全うする根性が凄い。その辺を分かる会社と人間に出会えたら相当に化ける人材。じつはそんな奴が求められているのに業界は見る目がないのである。いまは居酒屋で碌を稼いでいる。
 
◎説明会の出席者の多くは音楽業界人。その人たちに見てもらうべくプレイベントの4組の出演者にミニミニ・ショーケーシング・ライブ15分を行う。4組とも緊張気味。ある意味初々しく愛おしくなる。応援し甲斐がある。もう好々爺の心境に近い。

◎ミニミニとプレイベントの間にまたまたライブを入れた。Aeisa Safu。天然の魅力に満ち日本人離れした世界観を帆にして育ったちっちゃな女の子。こういう才能も是非世に出さなくては能無し!と罵倒されて仕方がない。

◎ボクらのイベントには、何らかの期待を持って参加して貰っているのが内心誇りであり責任でもあります。その分各出演者の期待を裏切ってはいけない。そして各出演者にはドラマもあった。

◎トランヂスターには、翌日のワンマン公演を控えているのに桜田君男議の出演。minimalsはリーダーの谷口君の両親は避難所暮らしでボクと同郷。Flight Of Ideaの東君はこの日のために新たなサポートを入れ音楽性を豊かにしこのライブに掛ける意気込みが大きくボクらの不手際を率直に追及する姿勢は潔かった。そしてTurtle、彼らは無名ながらプロでも侮れない潜在力と綿密な音楽力に満ちているインストバンド。彼らはまた周りの音を聞き合い絶えずコントロールするクールさがかえって熱情を生むのである。そんな彼らが、なんと乱れた。みんなで渡れば怖くない式に一塊りとなってスタンビートするのだけどボク的には乱調気味でなんかあるなぁきっと、と思った。

◎全公演後のmeet and greetで知ったこと、リーダーの清水君が寄って来て、実は実話のSF駐在になり今夜が最後の公演でしたと報告される。4人全員のそんな気持ちがモロに出た演奏だったわけだ。誰が何と言おうがベストプレイであったことに違いない。

◎日付が変わるころやっと片倉さんといつものファミレスでメシにありつくだったはずが、問題発覚急遽片倉さんのみが現場に急行。ボクは朝から腹に入れてないのでお先に御免。でもサラダーバーとパン2個でささやかに。

◎サラダの一皿目が終了した頃片倉さんが合流。荷物を無事発見回収。外に置きっぱなしでも回収できる歌舞伎町に二人で大笑い。歌舞伎町でもといっちゃ失礼だがこれがニッポン実力。

◎サラダバーで二人の反省会が閉店間際まで続く。語りつくせぬほど。でも眠くてとんと頭に入力できず。二人とも目がショボショボだったにの貯まった量を吐き出すことが最優先だったわけで丁度閉店時間が良いサジ加減。

◎そんなわけで帰宅後バタンキュー。気がつきゃ時計は1時を過ぎている。先輩の当選挨拶会までギリギリ。トイレタイムにiPhoneでメールチェック画面すべてが未読マークページを変えても延々。正直ゲンナリ。大雑把に支度をして家を出る。これが悪かった。発作の予兆。そしたら目の前にトロロがいた。玄関先の階段に陣取り暫しの交歓。撫でる快感に心の臓にも優しい波動が伝わりトロロは薬よりも効くわ。

◎お陰で、当選挨拶に間に合わず。まぁいいか。その後歌舞伎町シネシティ広場に。小西さんの現場に立ち会う。一人であれだけ取りまわす姿を遠目に見て感心しきり。

◎久しぶりに「励まし屋」のライブを見た。彼らは先週被災地各地で励まし行脚をしてきたばかり。自分たちが逆に励まされたとの話を聞きながらも実際彼らの歌も確実に変わっていた。「六十七億分の一」を聞いて不覚にも目が潤む。まぁオイちゃん自身が311以来確実に心境の変化があるものなぁ。この曲の純真さに感化されちゃう。

◎4月の戸外はまだまだ寒いので最後まで立ち会う体力もなく途中で戦線離脱。こんどトロロが要るなぁ。まぁ問題は、トロロは当てにならない自由ネコ。今日は精いっぱいのご愛敬。んん~似てるなぁ…

今夜はこれにて。
はいこれをどうぞ。
♪ Carla Thomas / B-A-B-Y