2011年4月30日土曜日

震災備忘79 誰かのために戦うことは強い!か

◎恒例の朝の電話1分少々。いわきはどんよりなお天気。放射線量やや高し。父母とも元気。電話からうかがい知る限りとくに異常なし。

◎どんよりはこちらも一緒。体調どうも調子が出ない。睡眠も断続的。耳鳴りもする。血圧高しだなぁ。昼間のアルコールは効く。GWだし土曜だし独り身だしだ~れも文句は言うやつもいない。お気楽。 

◎ほど良いほど酔さで体が温む。良い感じで睡魔到来。心身が解れる。副作用は手元が狂いつまみの袋をブチ散らかしてしまった。只の酔っ払い?パソコンにビールをぶっかけなくて良かったわい。しかしおつまみなしの飲酒は好きじゃあない。嫌い。お酒と食い物を口中調味で良い感じなのに。まぁ諦めて疲れが取れるだけまし。

◎きょうはそんわけでズル休み。お終い。書きたいことが山ほどあるんだけれど書いていくうちに血圧が上がりそうで、とにかく福島は永遠。福の島。福来るである。そうあって欲しいなぁ。

◎「誰かのために戦うことは強い!」か、好いなぁ。仙台イーグルスの嶋の勝利者のお立ち台でのメッセージ。言葉の力を知っているなこの青年。嶋、間違いなく今年化けるね。震災のお陰で本気印の付いた人間が目白押しになった気がする。間違いないわ、復活するなぁ。福島も!

♪Tracy Chapman - Sing For You (2008)

震災備忘78 母の突っ込み

◎これを書きながら500円550mlのカベルネ・ソヴィニヨンと好物のキャンベルのポークビーンズの缶詰を楽しんでいる。面倒なんで常温だけど悪くはない。

◎昨日は我を忘れるほど、つまり心を亡くす忙しさ。毎日朝晩実家に電話の日課も忘れた。先ほどの母によると父が電話ねぇなぁと心配してたとつこまれた。そりゃまぁ震災後急に音信が急増しそれも毎日となっちゃ電話が途絶えれば持病に急変かと心配はされるわなぁ。

◎学生時代三越でバイトをした際、仲間には挨拶をするなら毎日しろ!欠かしたら変だと思われる。あいつ俺を嫌いなのかと誤解されるぞ、変な憶測を生まないためにも挨拶しろ!挨拶とはそういう大事なものと訓示をされた。以来意地でも大きな声で挨拶をしている。サラリーマン時代遅刻常習者で遅刻ながら大きな声で入ってくるもんで、お前馬鹿かと先輩さらに後輩からも呆れられた。スタイルは変えられないのだ。まぁやるなら徹底すべきは日課日常化せねばならない。まぁ悪習は別よ。

◎で、肝心な昨日のこと。締切案件が二つに追いまくられ、腹をくくって説明会用の原稿に集中。クライアントは御免する。そっちの方がお金になるのに…。

◎このブログでもおわかりなように、このオイちゃんの筆の力は相当に脆弱でどっちかというとボクは口八丁に属している。そんな訳で書き物を徹夜で何度校正し書き直しをしたことか。途中体力が尽き果て一時間半横になり起床後再読し結局短めに編集して間に合わせをした。大体だらだら書いても分かってもらえぬもの。プロデューサー時代のモットーは、もっぱらエッセンスを特化すべしは引き算だった。

◎昨日の計算外は、クライアントからお呼び出しがあった。大事な相手なので用件を聞かず馳せ参じる。行ってみれば釈明の説明。部下と上司の見解が異なりリクエスト内容がことなりましたって。じつは書き上げていないし当然内心やったー状態ながら書いていませんとは言えず複雑さを笑ってごまかす。一応貸しを作ったことで一件落着。待て、まさかこのブログ見てねぇーだろうなぁ。ビクビク。まぁいいか。

◎さ~てさ~て説明会とプレイベントのご報告を。説明会は、昨年の92人の参加者数より半減したものの壁の花はなく熱気は何倍も上回った気がする。こっちを見る目と耳のダンボをビンビン感じた。実はその緊張感が凄いので、眼鏡を外しボンヤリさせて緩衝する。昔々上司のきつい視線とお叱りの圧力を避ける技として編み出した極意であります。それでもみなさんのオーラがビシバシ。じつによい感じでボクらは期待を裏切らないよう頑張る!だけ。

◎ダブルヘッダーでお次はプレイベントの会場へ。教え子の中村君がガイド役で立っている。貴奴は寡黙でも全うする根性が凄い。その辺を分かる会社と人間に出会えたら相当に化ける人材。じつはそんな奴が求められているのに業界は見る目がないのである。いまは居酒屋で碌を稼いでいる。
 
◎説明会の出席者の多くは音楽業界人。その人たちに見てもらうべくプレイベントの4組の出演者にミニミニ・ショーケーシング・ライブ15分を行う。4組とも緊張気味。ある意味初々しく愛おしくなる。応援し甲斐がある。もう好々爺の心境に近い。

◎ミニミニとプレイベントの間にまたまたライブを入れた。Aeisa Safu。天然の魅力に満ち日本人離れした世界観を帆にして育ったちっちゃな女の子。こういう才能も是非世に出さなくては能無し!と罵倒されて仕方がない。

◎ボクらのイベントには、何らかの期待を持って参加して貰っているのが内心誇りであり責任でもあります。その分各出演者の期待を裏切ってはいけない。そして各出演者にはドラマもあった。

◎トランヂスターには、翌日のワンマン公演を控えているのに桜田君男議の出演。minimalsはリーダーの谷口君の両親は避難所暮らしでボクと同郷。Flight Of Ideaの東君はこの日のために新たなサポートを入れ音楽性を豊かにしこのライブに掛ける意気込みが大きくボクらの不手際を率直に追及する姿勢は潔かった。そしてTurtle、彼らは無名ながらプロでも侮れない潜在力と綿密な音楽力に満ちているインストバンド。彼らはまた周りの音を聞き合い絶えずコントロールするクールさがかえって熱情を生むのである。そんな彼らが、なんと乱れた。みんなで渡れば怖くない式に一塊りとなってスタンビートするのだけどボク的には乱調気味でなんかあるなぁきっと、と思った。

◎全公演後のmeet and greetで知ったこと、リーダーの清水君が寄って来て、実は実話のSF駐在になり今夜が最後の公演でしたと報告される。4人全員のそんな気持ちがモロに出た演奏だったわけだ。誰が何と言おうがベストプレイであったことに違いない。

◎日付が変わるころやっと片倉さんといつものファミレスでメシにありつくだったはずが、問題発覚急遽片倉さんのみが現場に急行。ボクは朝から腹に入れてないのでお先に御免。でもサラダーバーとパン2個でささやかに。

◎サラダの一皿目が終了した頃片倉さんが合流。荷物を無事発見回収。外に置きっぱなしでも回収できる歌舞伎町に二人で大笑い。歌舞伎町でもといっちゃ失礼だがこれがニッポン実力。

◎サラダバーで二人の反省会が閉店間際まで続く。語りつくせぬほど。でも眠くてとんと頭に入力できず。二人とも目がショボショボだったにの貯まった量を吐き出すことが最優先だったわけで丁度閉店時間が良いサジ加減。

◎そんなわけで帰宅後バタンキュー。気がつきゃ時計は1時を過ぎている。先輩の当選挨拶会までギリギリ。トイレタイムにiPhoneでメールチェック画面すべてが未読マークページを変えても延々。正直ゲンナリ。大雑把に支度をして家を出る。これが悪かった。発作の予兆。そしたら目の前にトロロがいた。玄関先の階段に陣取り暫しの交歓。撫でる快感に心の臓にも優しい波動が伝わりトロロは薬よりも効くわ。

◎お陰で、当選挨拶に間に合わず。まぁいいか。その後歌舞伎町シネシティ広場に。小西さんの現場に立ち会う。一人であれだけ取りまわす姿を遠目に見て感心しきり。

◎久しぶりに「励まし屋」のライブを見た。彼らは先週被災地各地で励まし行脚をしてきたばかり。自分たちが逆に励まされたとの話を聞きながらも実際彼らの歌も確実に変わっていた。「六十七億分の一」を聞いて不覚にも目が潤む。まぁオイちゃん自身が311以来確実に心境の変化があるものなぁ。この曲の純真さに感化されちゃう。

◎4月の戸外はまだまだ寒いので最後まで立ち会う体力もなく途中で戦線離脱。こんどトロロが要るなぁ。まぁ問題は、トロロは当てにならない自由ネコ。今日は精いっぱいのご愛敬。んん~似てるなぁ…

今夜はこれにて。
はいこれをどうぞ。
♪ Carla Thomas / B-A-B-Y

 

2011年4月27日水曜日

震災備忘77 明日だというのに…

◎アポ、事前電話をしておいたのだが道が想像以上に混み15分遅れて青山の某社会議室へ。もっぱら相手から釈明を聞く立場なのだが時間がもったいない。事情も分かるしこっちも調子も良くないのでほどほどにしてまとめにはいる。あとはドラフトを用意していただく。

◎暑いくらいの東京でも風が強く時々突風にもなり雲の色も急変幻する変な天気。体の反応も調子のせいかよくわからん。はっきりしていたのは空腹感だけ。朝抜きを思い出す。

◎時間も4時近く早い晩飯ともいえるし、汗が噴き出すような暑いものが食いたくなったので帰宅途中四谷三丁目交差点で下車。数間月ぶりに尾張屋さんへ入店。客無し。いつもの中国人のオネェ―ちゃんが見当たらない。地震で帰国?

◎煮込きしめんを待つ間に新聞を。読めば読むほどイライラさせられたりときには目も潤む。こんな感じはもう日課のようなりました。こういうのも疲れが貯まる要因なんだろうなぁ。七難八苦与えたまえと割り切り是修行と割り切りたいが割り切れないのであります。

◎名古屋人の友にはあれは違うといわれるが、ここのきしめん煮込は東京的でオイちゃんにはこっちが好き。いつものように薬味を多めにしフーフーズルズルズーとやって汗をかきかき頂く。中から温っためると調子も幾分復活。ここはかつどんもイケる!ゴマだれそばもグー!ちょっと検索したら尾張屋さんの記事が。同感!

◎またこれより戦線復帰。はて間に合うんかな、大丈夫かいな?徹夜突貫工事やね。や~ねや~ねああやだやだと言ってもだれも助けてはくれぬのじゃ。頑張るしかない。またまたiPhoneが鳴っている。どうすっぺ…

震災備忘76 縁は縁でも

おはよう福島!

◎今日のいわき、快晴暑く風強し。放射線量高し。父母ともに元気。本家の伯父の退院日は長引く模様との話が出て今朝の電話は2分を超す。

◎睡眠少々、要砂糖大さじ4杯。エンジンになかなか火が入らずアイドリング性能著しく低下。骨音関節音がボキボキゴツゴツ快音で目覚めた。

◎本日のアポふたつ。一つをキャンセル。あとは外せず。この件すっかり日本側のエージェントになったみたいだ。帰宅後また原稿書きと資料作り。PC漬けで目がショボショボ。頭もボ~っと。まぁこれ今に始まったことじゃあないがぁ…、良い気分転換になる。これも縁、円にはならぬがエエンじゃないのう。オイちゃんのオロオロ歩きは今日も続く。

震災備忘75 政府 計画的避難、県外案提案

 福山哲郎官房副長官は26日、全域が「計画的避難区域」となった福島県飯舘村の菅野典雄村長、一部が指定された同県川俣町の古川道郎町長と首相官邸で会談し、県外に避難する案を示した。
 菅野氏らは住民生活が維持しやすい県内の避難先を見つけるよう求めた。
 両首長によると、福山氏は避難先の例として、複数の具体的な県名を挙げた。菅野氏は「皆さんに『仕事を捨てて、生活を捨てて』と言えますか。そんな簡単な話ではない」と反発した。その後、記者団に、「国も一生懸命考えているが、(県外は)現実には難しい」と語った。
 枝野官房長官は同日の記者会見で、「できるだけ住民の要望に添った形で避難先を確保することで、調整、努力している」と述べた。(2011年4月26日20時57分 読売新聞)

 
とうとう懸念されたことが現実的な段階に来ました。憤りを最近通り越して、なんというのか、いろいろ考えさせられます。いまは政府だ、県だ、東電だと言えば言うほど虚しくもなるので、なるべく大人しくしているのですが。その先のイメージを持っているだけに、だから言ったじゃないかと…まぁそんなことを言っても。

最近大手新聞では震災そして原発危機を巡った政府への検証報道が目立ちますが、その報道の真実味はどうであれ読めば読むほど矛先がはっきりしてきます。
計画的避難地域は、間違いなくジワジワ広がっていきますからね。ちょっときついねぇ。
ところで政府側から名前が挙がった、具体的な県名って? 

2011年4月26日火曜日

2011年4月25日月曜日

震災備忘73 復活

◎実家の倒壊した三つの石灯篭が立派に復活するらしい。クレーンやなにら入り込み作業が近々始まると。東北被災地3県の地デジ1年延期の発表が最新TVを買った後に発表になって損したねと意地悪な質問を電話でしたら、残り少ない人生をけっちても仕方あんめと母の弁。震災で大分要らぬ散財の羽目になっても、最近妙に割り切っている。完全に復活だね。好い好い。

◎そういえば昨日はたしか復活祭。イースター。この復活祭の日は日本人にとってなじみが薄い日で、だいたい年ごとに日が変わるので分かりにくいわけです。春分の日の後の最初の満月から最初の日曜日に当たります。つまりその年によっては最大一ヶ月くらい月の周期プラス数日のずれがでて、定まらないわけです。その時期の出張やNY駐在時でどうにかこうにかこれがキリストさまの復活とクリスマス的な行事と理解できるまで長~い時間を要した。

◎高校入学後無理やり入部させられた音楽部で最初に歌ったのが大中恩(おおなかめぐみ)作の「イースター」。♪イースター イースター 日の光~♪ テンポ感と発声量とともに音階も気持ちの良い上がり調子な展開に妙な高揚感を覚え、合唱にハマっていったというか嵌められた訳で、勧誘用にはさすがな選曲といまも思う。

◎その選曲の主が、ボクの最初の師匠の蔵田先生。音楽の楽しみ方、表現の仕方、発声法、解釈法などなど音楽にまつわることはこの師匠から学びまた柔道部の顧問も務める文武両道を地で行く姿に相当影響を受けた。最近その気が鎌首をもたげている気が…まぁどっちかと言えば精神論的な方向ですが、周りは恐らく迷惑だろうなぁ。これも復活です。ガハ!

◎ちなみに下のリンク、大ヒットしたミュージカル映画「イースター・パレード」。この映画は元はと言えば企画が没となり映画会社を変えてタイトルのごとくMGMと契約して復活。当時の記録的な大ヒットとなった名作。さらに制作予算まで大幅に下回り利益率に貢献。以後の映画界の契約内容にも影響した質的商業的にもエポックメーキングな作品です。

Judy Garland - Easter Parade: On the avenue [part 1 of 3] (2005)

震災備忘72 ウォッチング・ザ・スカイ

おはよう福島!

◎311以降の新たな習慣がいくつか増えた。起床して必ず窓越しに空を眺め天候と木々のそよぎを確認し実家のある方向に思いを寄せるのもそのひとつ。今朝のいわきは、肌寒し。母は余計に一枚上に羽織っているとか。天気も下り坂。他は異常なし。その間実に25秒の電話会話。最近煩がられている。OK!OK!

◎さて昨日は「ウォッチング・ザ・スカイ2011」を楽しむべく快晴の中、予定より大幅に遅れて上野の水上公園野外音楽堂へ。上野の森で“和む”春の野外フェスと命名されたこのフェスは今年で3回目となる。 

◎主催者の石坂君は、オイちゃんの弟弟子(本人には迷惑かも)にあたるミュージックマン。同じ師匠の下で師匠と兄弟子を反面教師にして育ってきた。大学では物理を専攻。もともと業界の人ではない。その辺もこっちと似ている。つまり音楽で食うなど思ってもみなかった。業界にひょっこり顔を出したのが運の尽き。音楽マジックでついつい居ついてしまった。

◎野良ネコがエサ探しの苦労を放棄するチャンスを得て飼い猫になるようにはおいそれと簡単には行かずに、師匠ともども相変わらずエサ探しに困窮する3人だが、音楽的センスは師匠の影響を受け悪くはないと自他認める(?)。性質は売れない手合いに興味がわき、第三者から見たら「あの人たち趣味でやっているから」と陰口を叩かれている。石坂君を除きそうこうして30年以上の年季が入っているとさすがに陰口を言う人も呆れて今はもう近づきもしない。テヤンデェ!

◎まぁ石坂君は30代の人だからまだまだノリシロがある将来が楽しみな人材であります。上の二人が意地張っている部分を適当に学び自分の境地を開拓することに蔭ながら応援する所存であります。昨日は独立しての旗揚げ興業。新婚早々放射能騒ぎで嫁はんをスペインの実家に疎開させたようだがそれまでの決定と今回のメインアクト、ジャック・エリオットも放射能で来日キャンセル重なって新郎が心労で大変だったようだ。グホ

◎しかし昨夕は寒かったなぁ。音楽が良かった分聞き惚れてしまった間に体が冷え込んでしまった。まだまだこの時期の夜の野外フェスには防寒具が要る。来年はその辺を準備して行こう。石坂君まずは良い門出をおめでとう。

◎昨日の区議選、無事先輩も再選。環境派議員にさらに期待!バリバリ働いていただきましょう。

2011年4月24日日曜日

大賀典雄さん逝去

大賀典雄さん死去:音楽CD推進に力尽くす
 
 23日死去したソニー元社長・会長の大賀典雄氏は、音楽界から実業界に転身した異色の経営者だった。その柔軟な発想を生かし、家電メーカーのソニーで音楽や映画といった新たなソフト事業を開拓して、「SONY」ブランドを多彩に展開した。CD発売も推進し、音楽のデジタル化にも大きな功績を残した。(毎日新聞4.24.2011)


体調が悪いとの噂は最近も聞いた。一時期主治医も一緒でボクには雲の上の上司。会社の記念式に大賀さんが指揮する急ごしらえの合唱団に召集されて練習中のボクの表情を見て経験者と見抜きアイコンタクトをされたのが嬉しくてたまらなかった。世界の大賀にお褒めをいただいた興奮は末代もの。

ボクが唸っていたときと時間がダブルときに召されたご様子。またまた時代の変わりようを実感する。

心よりご冥福をお祈りいたします。どうか安らかにお休みください。お世話になりました。合掌。

震災備忘71 朋あり遠方より来る

おはよう福島!

子(し)曰く、学んで時に之(これ)を習う。
亦(また)説(よろこ)ばしからずや。
朋(とも)あり遠方より来(きた)る、亦楽しからずや。
人知らず、而(しかう)して慍(いか)らず、亦君子ならずや。

◎言わずと知れた論語の最初に出て基本としての理解を求められている。最近歳のせいかこれがようやく分かって来た次第。お恥ずかしや。

◎昨日被災地より友が上京。で、思いもかけない4人が集合。一番幹事役に不向きな友が気のきいたことをした。それぞれ40年以上の付き合いの歴史を持つ。学友、部屋友、仕事仲間、出資者、雇用主などとそれぞれに歴史的人間関係を彩る。共通するは悪友の文字。各自に悲喜交々の過去を持つ。

◎昨日の主役はいつもと違い仙台空港勤務の友。7年ぶりの風体はますますオヤジさんに瓜二つ。3秒違いで九死に一生を得た話に唾も飲まず終始聞き入る。奴さん珍しく饒舌になる。まぁある意味一世一代の主役の舞台。エピソードがエピソードだけに余人に代え難し。このオイちゃんがしゃべったらまぁ講談になっちゃうもんなぁ。まぁそれはそれで人気があるんじゃが。昨日の主役はボクじゃぁないから…

◎これまた朋より電話。母を東京に連れてきたとの報告。暫し様子を伺う。憤りは必然的に東電と政治へ。ついでに玄葉のコウチャンの話題にも。文字通り玄葉は現場だもん。地元だけにコウチャンの少年期の話も出てきて爆笑。政治家の資質はコウチャンより弟のほうが良い。まぁ罪のない話。誤解無きよう。

◎母によれば、いわきは快晴!昨日は雨風の影響で放射線が高かかったと。原町の叔母の体調悪し。地元のお医者さんたちの不足で受診できずが常態化。中学教師の従妹が異動。転校生が増えるため書類作りに忙殺されているとか。これも被災地の現場だ。

◎きょうこれからの予定。区議会投票日。先輩に義理堅く一票を。午後より上野水上公園野外音楽堂へ。高価なチケット無駄にできないもん。大体天気がエエしお仲間にも逢える。気分と体調が変わると期待。

2011年4月23日土曜日

震災備忘70 梅雨の水問題の準備を

こんにちは福島!

◎被災地、あすにかけ大雨=土砂災害に警戒呼び掛け―気象庁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110423-00000031-jij-soci 
実家はすでに雨。放射能さえなければ週末の雨は風情があります。特に土曜の午後は。

◎こんな日はやはり気になりますなぁ。原発から230キロ離れていても雨の日はいつもより確実に放射能や大気汚染物質は落ちてきます。

◎先刻話題になった東京都水道局の金町浄水所。取水は主に利根川水系に頼っています。東京が晴れでも上流とその水系で雨なときは大気汚染の不純物に注意をしてこういう雨の日には取水は止めていると聞きます。金町浄水所の貯水能力は都民一日分。つまり2日雨が続いたら、給水はパンクする危険を孕んでいます。

◎そうするとどうしてもこれからやってくる梅雨の間の水道水の水質が気がかりなうえ給水問題がさらに加わるとついつい想像してしまいます。

◎危機に慌てないように、飲料水確保の次善策として、
1. ミネラルウォーターサーバー業者と契約する
2. 今から多めの貯水タンク確保する
3. 買占めではない程度で毎日一本多めに買い増ししておく
4. 梅雨まであと一月半として45日。2リットル×45本=90リットル
などの準備をするべきかと。梅雨の期間も一月半。今がちょうどバランス調整に良い時期かと。
5.追加:バルク売りが主体のコストコなら1回でまとめ買いができます。

◎オルタナティブなアイデアは、
1. 井戸水揚水で配水している桧原村、奥多摩町、羽村市、武蔵野市、昭島市に引っ越す
2. またはそこに住んでいる人と友達になって定期的に仕入れに行く
などもありでしょうか。

中でもお勧めは、20本の井戸から100%配水している昭島市は天下無敵。武蔵野市の27本の井戸の数はトップですが、幾ばかりの東京都水道局の水を混ぜて配水しているようです。

我らの片倉さんは、昭島市民。またまた心強くその存在感を増しています。どうか引っ越さないで欲しいですなぁ。

震災備忘69 心中あれこれ

◎慌ただしい毎日。なかなか落ち着きません。体調が良ければなぁ~徹夜で挽回するのになぁ~と思ったら、「待てよ?」「来月60だよね?!」と気付く。今まで通りとなんら変わらぬペースでいること自体に無理がある。んだんだ。

◎生活規模は、4年前にダウンサイジングに挑戦してやっと最近慣れてきたのにペースダウンは放ったらかしだったわけです。極めつけは2007年に発症した頃は異常的生活でした。毎朝3時ころにオフィスの警備システムを作動させて帰宅。缶ビールで一息つけて就寝。3時間そこそこで起き出し。事務職よりやや遅れて出勤すること1年。やがて突然の下血。これで決定。大腸47cmを取る羽目に。最近このパタ~ンに戻りつつある。心の臓に加え腸もおかしい。ここは心腸いや慎重に。

◎この時期なるべく無駄を省きたいもののタイムマネージメントだけではない手間の要る課題も多々。是修行。そろそろ出家でもしようかとつぶやく。パンク坊主で生きるなんてなんか行けそうだなぁ。坊主はスキンヘッドだし。

◎いわきの深夜の震度5で実家に即電話。なかなか出ない。切ろうとした矢先に出た親父。「なんかデガがったなぁ」それで終わり。もう慣れっこだ。日常化で対応というより適応か…。老父はちゃんと順応している。凄い。

◎福島県は日本で3番目に広い県土を持ち、山あり海あり湖あり高原も森もある。別称美しまという。オヤジの仕事で、生を勿来で受け、その周辺をグルグルして後郡山、福島、白河、再度福島、さらに川俣、会津そして今のいわきに舞い戻った。そんな訳で地縁が県内各地に散在。

◎毎朝実家の風向きを聞いて一喜一憂するのでありますが、いわきがOKでも福島、川俣がダメ。ご存知の通り、50キロ離れた川俣、さらに10キロ奥の福島市はいまも放射線の数値はいわきの数倍に達している。単純に喜んではいられない心中複雑な毎朝を過ごす。

◎あす急遽仙台空港の友人が上京。逢わないわけにはいかない。夕方前に逢って酒席なるは必至。恐らく聞き役で慰め盃を進め交わし酔いも増すはず。それは良いが帰宅後それでは使い物にもならず。しかしこれでまた締切やもろもろの対応の遅れに拍車が…。心中複雑。

◎「ぴあ」の首都圏版が休刊の報。「ぴあ」を学生時代に立ち上げた矢内さんは同郷同窓。たしか海沿いの四ツ倉だったか計画避難区域の境近くにご実家が。今の彼の心中をふと思う。

2011年4月21日木曜日

カープ調子良すぎ

◎広島六連勝単独首位堅持。これ早すぎねぇーかぁと危惧。今はAクラス堅持で結構です。必ず息切れしますから。オイちゃん、内心冷や冷や。ドラゴンズの最下位を見習いたい心境。まぁこうなったら20連勝してAクラスだけは確保する位置にいたい気もします。ワイルドカードで好いです。ホント、よろしくお願いします。

◎ここんところ毎度気合いなくして起床できず。とにかく疲れが取れない。懸念した通り今日の診断結果は最悪。6月早々に検査入院をすることと相成りました。定宿的某大学病院で2年半ぶりの息抜きには丁度良し。思い切り眠る楽しみができました。早めの夏休みと決め込みます。今夜はこの辺で、ハヨ寝ます。

震災備忘68 私作る人。あなた食べる人。

◎昨夜は日が変わる前に就寝。4時半起床。無理せずに引っ張りより先手を打って先に寝る方が睡眠時間は短くても同じ4時間半でも全然違う。考えてみれば、高校時代がそうだった。遠方までの通学で毎朝5時半に起きて7時発の電車に乗る。これが日常。

◎いまボクの身近に4時起きして通学に4時間かけて上京する若者を知っている。毎日往復8時間。1日の3分の1を通学時間に当てている。移動時間をうまく使う習性を身につけたらそのハンデは、間違いなくアドバンテージになる。いい機会だ。JJ, you can make it!

◎昨日の会議は、大幅に時間超過。それでも事足りぬ案件実は山積み。次第に個々の取り組み方の差が明瞭になっている。よくあることだけれど状況を作り出す姿勢を持たずクリティカルな姿勢で茶を濁していると明確にチーム内で凸凹を感じることになる。要はその両方を持ち合わせる姿勢が要る。その姿勢があればどこにいても必然的にその姿が見えてくるもの。懐疑なんぞ出なくとも済む。

◎プロデューサーの定義とは、実は状況を作る人。ながらく創作活動を脇で補佐する仕事に従事してきたが、売れた人に共通したものとは、この状況を作り出すパワーに満ちている。自分よりも若いひとたちから散々刺激を受けた、というより年少者たちに鍛えられた。上からも下からも鍛えられるなんて、なんて幸せ者か。本音です。どうか誤解なきよう。

◎311以降、どうも筆が鈍くね?との指摘があった。そのつもりはないが、気持ちが散漫になっていて情報収集にも身が入らない。時間も足りないし、体力も限られている。このボログだって、最近10分程度。まぁもともと30分は掛けないようにしているのでこのオイちゃんの頭では中身は限られてくる。ほんにいっぱいいっぱい。フー

◎もう時間。今日は通院。新しい先生と初顔合わせ。どうか女医さんはご勘弁は。だって緊張するのである。こっちが?ガハハハ。ではでは。

2011年4月20日水曜日

震災備忘67 加減

おはよう福島!

◎いわきは三日続き天気悪く肌寒し。放射線量横ばいと両親とも変化なしとは父の弁。電話時間は30秒にも満たないそっけないもの。最近震災前の電話常態に戻ってきた。

◎あっちは良くてOK!こっちは昨日よりの体調依然回復せず。7時間でも寝た感じがしない。体調の良い加減どころが安定しないサイクルに突入か。通院まであと二日。まぁ前に戻ったと割り切る。午後毛利さんと片倉さんに会うので馬鹿話をしているうちに機能も戻ろうかと。毛利さん、まぁ昼からのビールはどうかご勘弁を。ニヤッ。

◎昨日キューバ国家評議会議長フィデル・カストロが正式に辞任、これでタイトルに前がつく。またひとつ時代が確実に変わった。時代には加減ってものが確実にある。

◎キューバンコーヒー初体験は78年だったかたしか麻布の在日キューバ大使館だった。お代わりして大使に気に入られたことを思い出す。そんなせいか今朝のコーヒー、心なしかいつもより甘い。心理って微妙にサジ加減を狂わすもんだ。昨日のある人の加減知らずさをまた思い出す。朝から苦笑。

震災備忘66 立場と本音

◎東大の先生たちがTVで放射能は今のところ安全ですと言いながら東大内研究所では窓の隙間と換気扇をテープで目張りしている事実がバレて所詮御用学者と蔑まれ、官房長官の妻子がシンガポールに避難とはなんだと与党内でも陰口をたたかれる。みなさん大変ご苦労をなさっております。

◎10日後に迫ったプレイベントの打合せ。Marbleの鈴木さんより良い提案をたくさん頂戴する。ありがたや。

◎今朝から気温が低く調子悪し。夕方からさらに冷え込み体調優れず。気力では補えずこれより寝るとする。はよ寝よ。これにて失敬。

2011年4月18日月曜日

震災備忘65 あれこれ

おはよう福島!

◎4月18日月曜日。今日より第4週目。延期になっている説明会とプレイベントのリスケまで丁度10日。どうのかこうにか間に合わせるのがベテランの価値。得意なことだけに専念したいのも山々でもそれを言っちゃあ、隣の芝生がなんとやら。まだまだ思うようには行きませんなぁ。タイムマネージメントしかり、体力しかり、財政もまたしかり。日々人生是修業。

◎いわきはどんより。うすら寒いと母はセーターを着用とのこと。この季節特有の気候不順は例年以上にインパクトが大きいだろうな。風邪に留意を。

◎中国人民銀行の預金準備率をまた上げた。たしか今月早々にも上げたはず。これで今年何度目?いづれにしても今後も上げ続けるのは必至。短期でのCPI上昇率に要注意。

◎斎藤祐樹のプロ初勝利に強運を感じつつカープファンのオイちゃんは広島の福井の初勝利を祝いたい。早大同期のライバル心に話題も行くがジャイアンツに勝った分嬉しさが倍!

◎あんまり得意になっちゃうと逆効果なのでここでは騒がない。過去ボログで証明済み。日本一まで自重せんと。とにかく冷然をキープ。そういうの実は辛いのよ。タイガースファンのようにバカ騒ぎしたいんだけど…特に今年は。

震災備忘64 電話でハグできたんものかなぁ…

◎昨夜、今日と歯がゆい思いの連続。電話で慰める言葉ってなかなか出てきませんなぁ。なにひとつ気の利いた言葉が出てきません。こんなにバカなんだと思うほど自閉気味になります。

◎そばにいれば表情や肩を持つとかハグもできましょうが、電話での沈黙はこっちの反応もわかりませんので失礼でしょうからついつい余計な反応や言葉が出てしまいます。歯の浮くような言葉は心底から出るわけもなし。とにかく電話でなくとも日本人がハグを覚えたらどれだけ楽になれるのになぁ。

◎ピュー太クンに代わりピュー太郎クンを養子に迎えました。アウトレットでhpのロウバジェットのコンパックをめっけ。ソフトやなんだで6万弱。痛いけれどここは仕方がない。それにしても安くなったものですね。新古メモリも1GMで500円だよ、500円!

◎帰宅後スグ開箱し予定通り設定にもたつき2時間半。額にしわ寄せ目は画面と説明書をやぶにらみ。熱が出るワイ。とにかくなんでもやる癖をつけんと現場感覚という貯金があっという間に底を突くロートルだけに、ここは頑張っぺ!

◎しかしピュー太郎はなんて大人しいんだ。まったく音がしない!静かすぎる。その代りミスタイプと変なところを押すのがやたら多い。慣れるまで大変だなぁ。疲れたなぁ。

2011年4月17日日曜日

震災備忘63 為政者とは?

おはよう福島!

◎いわきは快晴。日本晴れという。天気のように気持も晴れ晴れと、とにかく気の持ちようは御手の物の老母老父に期待。

◎勉強会ってなんだ?とメールがあった。お恥ずかしいが、時事中心に意見交換する少人数の集まり。昨日の勉強会は、半分ウツラウツラ。勉強の「べ」と思ったとたん子供の頃から睡魔が襲う体質はいまも変わらない。

◎昨日は、必然的に大震災関連に終始。意見の多くは311を契機に現場感覚の重要性に言及。現場感覚が欠如した頭でっかち国家と嘆く意見が連発。あらためて事件は現場で起きていることを実感。必然的に危機管理に飛ぶ。さらに自衛隊に。

◎最後は電力問題について。供給不足には統制経済を図る日本。一方値段調整で需給バランスを取る欧米。これは「国家」対「個人・企業」の意識の差、文化の差とも取れる。日本という国は、民を信じていないとも言える。また民も国離れをしていない。国任せに慣れっこ。これまでの多くの原発意識もこれまた同じ。日本の良さの裏の弱点が顕になっている。一考する好機であります。

◎為政者は、危機の時に何が出来るか?!つまりそういう人を選ばなかった問題も顕になった。

2011年4月16日土曜日

震災備忘62 電話の向こう

◎土曜の夜。一番気が休まるとき。帰宅後早々立て続けに福島の悪友二人から電話があった。ふたりとも酔っていた。ひとりは小さなホテルの経営者。もうひとりは住宅建設会社の経営者。地震後の経営状態を訴える。ホテルの方は、10分おきの余震、原発、風評で客がまったく無いと嘆き感極まり涙声を発し自ら電話を切った。そんな声と行動は45年の付き合いで初めてだった。建築家は、空元気。いまでは震度3くらいではメシのハシも止めぬと笑い飛ばす。泣こうが喚こうがどうにもならんと自らに言い聞かせているような電話だった。

◎夜の巡回電話で来月帰郷すると父に告げると、「来っこどねぇ!」と一蹴。「放射能が収まるまで待て」ときた。日常冷静さを装っている本音が露呈。お互い気持ち悪いほど上辺の冷静さ合戦であります。こっちはとっくに人生勝負が付いているので随分前から捨て身でもう腹を括っておりますけん。なるようになるって。それでいいじゃないか。これ別にヤケクソでないので誤解なきよう。なかなか気が休まる土曜の夜にはほど遠し。

震災備忘61 実家に新しいTVが

おはよう福島!

◎マイピュー太は、昨夜は駄々をこねて暴音炸裂。もうアカンようだ。ピュー太も10時間寝ると調子が良いようで、きょうはまったく無音。

◎調子が良いときでも片倉さんによれば、電話越しでもウルサイと言うから異常。こっちはそのくらいには慣れてしまいました。ここ1年でふたつお釈迦。これが逝ったら…

◎実家に定期巡回電話。母の声が元気。聞けば新しいTVが届いたのがその理由。液晶のクッキリ感は弱った高齢者の目には満足の様子。選んだTVは東芝REGZA26型。昔むかし社販で購入以来実家はSONYと決まっていたのが、退社後浮気されてパナや東芝、2階はシャープといろいろ。最近は東芝が定番に。

◎オイちゃんのTV、94年製SONY9型のトリニトロンはピュー太のようにご機嫌次第で写ったり映らなかったりでこっちも地デジ切り替えが迫る中買い替えようか思案中。候補はSONY、MITSYBISHI、東芝。20もあればボクには十分。

◎さて、いわきは快晴。今日から洗濯物を外干したとか。理由は放射能なんか太陽にやっつけられて大丈夫との高名なお医者さんがTVで言っていたからとか。オイオイなのだがここは議論を避けてホドホドにというのが精一杯。その最中にさっきのドカーンと縦揺れ。311以降3番目の大きさだね。志津香さん、まだ戻らないほうが良いね。これから大きな余震は必ずあると思うのが正解。震源の内陸部と南下傾向、さらに311の震源地に反発的エネルギーが蓄積していることに注意しておきたい。

◎これより勉強会に本郷まで。念のため大江戸線は避けてタクシーで。これからひと月半、日本で一番気候が良いときをあんな深くて暗い地下鉄よりお天道さんがエエ。ではでは。

2011年4月15日金曜日

震災備忘60 原発疲れで浮かんだ映画

◎原発疲れか、頭の中にある映画の映像が出てきた。米映画「渚にて」と巨匠黒澤明のオムニバス作品「夢」の中の「赤富士」。

◎「渚にて」は映画より相当遅くれて青空市で見つけた古本で原作がネヴィル・シュートの(原題「on the beach」)と初めて知った。舞台がオーストラリア、メルボルンとあって、豪州バンドのエア・サプライを担当した際、プロモーション・トークはまず「渚にて」を導入部にして興味喚起的に散々使わせていただいた。

◎第3次世界大戦で北半球を汚染した放射能が刻々と南半球オーストラリアに迫るくだりの死を前にする人間の尊厳の表と裏。全滅したと思われるアメリカから流れる意味不明の謎のモールス信号音に希望を託し米原潜「スコーピオン」が発信地を北帰行して発見した発信元のシーンが極めつけです。悲しいほどの落胆に消沈した覚えがあります。あれは本当に悲しかった。最後に原潜も自沈するのもまたしかり。核への警鐘に富んだ映画であります。

◎「夢」。言っちゃいけませんが、黒澤監督の後期というより末期作品はいろんな意味で毎度失望も含み複雑な気持を強いられます。とくにオムニバス映画「夢」はその冴えたる存在でした。

◎中でも特に気色悪い印象に支配されたのは、「赤富士」編でした。しかし今になってあれがこれ(震災、原発危機)の正夢だったと思ってしまいます。さすがに彼の感受性と発信力には唸らずに入られません。凄い。

◎夢の一片は、放射能監視用に各放射性物質に着色する技術を確立した人類。映像は極めて鮮烈でこれがまさしくアイロニックに恐怖を煽るので正直あまり見たくない作品でした。いまも、です。多分youtubeにあるかも。

震災備忘59 メランコリックな朝

おはよう福島!

◎いわきの昨夜の余震は震度3。父によれば、最近の傾向は下からドカンのタイプらしい。短いので恐怖はないが急にドッと来て終わるらしい。震度3程度はすっかり慣れっこになったと電話の向こうでアハハと中笑い。こっちは微妙だが合わせ笑いで合わせ技で一本成立。

◎本日現地、晴天南西の風微風最高温度予想18度。放射能がなければサイコー。ひと月以上閉めきっているので空気の淀みが感じるほどとか。といっても古い日本家屋は隙間も多し。空気清浄機でも送ろうか。

◎母は既に外出。東京より激励グループが来訪とありタクシーで元気に出かけたという。今の母にはこういうのが一番効果的。人はやはり繋がってなんぼのものだ。

◎本家の叔父が昨日入院。総領らしく我儘で頑固で長らく本家を守って今は88歳の叔父。どうやら心臓不調で救急車で運ばれたという。最近離れに移ったばかりとはいえ。倒壊2歩手前くらいのだだっ広い家にひとりでいた心労が積もったのだろう。近所の叔母(妹)が身の回りの世話をしつつも彼女もギックリ腰で思うように出入りもできない中の出来事。

◎また一人息子一家に2週間ばかり置いてきぼりされたこともありいくら気丈でも堪えたのだろう。心労に加え生活パターンが加われば若くてもおかしくなりますとも。年齢的にこれで一気に悪くなることが多々ある。心配である。従兄弟だって自分を責めているに違いない。

◎松井がまた打った。今シーズン2本目。エエねぇ!アスレチックスのオークランドも20数年前のサンフランシスコ大地震で一番被害にあったところ。低地で湿地で地盤が緩い地域だ。丁度その時旧GFが逗留中だったことを思い出しながらコーヒーをススル。メランコリックな朝。似合わんか。苦ぇーな今朝のコーヒー。まぁそのせいだわ。

震災備忘58 旅こそ終の棲家なり

◎その昔、約30年以上も前の頃。知人のネグラはトヨタのタウンエースなる小ぶりなワンボックスカーだった。住所不定では困るので知人宅を住所にして一応社会人の体をなしていた。

◎映画制作関係の仕事柄不規則で家は寝るだけ。あるときいつものように仕事場をクルマで移動中に「なんじゃ?クルマが、家じゃん!」と割り切った。以来駐車は公園に近いところを利用。公園には、水もトイレはある。夏は海水パンツで水浴びし風呂がわりに。問題は不審車とあって警察の尋問で深夜に起こされることくらいだとお聞かされた。その後どうなったか定かでない。

◎こっちもそれに習ったわけではありませんが、ちと似た生活をしたことがあります。3畳一間に半畳板の間の台所で風呂無しトイレ付きの一軒家を偶然見つけて、6千枚のアナログ盤と本を処分して即引っ越した。お家賃が1万3千円也。1982年から85年まで続いた。

◎問題はお風呂。音楽稼業って深夜帰宅なんてザラ。銭湯が開いている時間になかなか帰宅が出来ない。そんな訳でスタジオの進行状態次第でチョイ抜けして銭湯通い。「ケンさん、お風呂タイムよ」なんて声がかかるくらいで「では行ってまいります」と自転車を漕いでしばしスタジオを後にしてスタッフやアーティストから笑いをとっておりました。今思うと、実はボク抜きのほうが現場が進んでいたのかもしれない。グス。

◎昨日10日ぶりに被災地からご帰還された片倉さんに会った際、いつものお迎えに来ていただき、いつものようにムーバ君に同乗。で、後部座席や荷物スペースを見たら、この人さすがにボーイスカウトで鍛えられただけに生活用品も小ぢんまりと荷物に整理され水も何日間分も搭載している。いざとなればこのまま避難ができる体制にある。こりゃ家だわと大笑い。さらにターボ搭載のKカーとあってパワーもあり取り回しも良く無敵だね。実際このムーバ君東西南北平気で一日難百キロとカッ飛びしているスーパーKであります。お陰で小さなキャンピングカーやトレーラーハウスへの興味がますます高まる今日この頃。勿論ソーラーパネル付きに改造してジプシー的生活がしてみたい。芭蕉の如く「旅こそ終の棲家」。憧れますなぁ。

2011年4月14日木曜日

震災備忘57 GO! GO! 松井!

おはよう福島! 

◎公私に気がかり山積の中、もうひとつ気になっているアスレチックスの松井の不振。不振の姿は、師匠ミスターより往年の王貞治に瓜二つ。泰然として不振に立ち向かう姿の向こうに克己心の炎がメラメラと見えてくる。

◎昨日の松井。4番復帰で猛打賞!3打数2安打打点2。サヨナラ負け試合で後味の悪い結果ながら少しはモヤモヤが晴れたろうか?打率も2割に復帰したし是非きっかけにならんことを!まぁそんなことにも一喜一憂しないのが松井だし王貞治であった。備忘ナンバーが55のゴズラ松井に触れただけに、オイちゃんはとても嬉しい!

◎いわきは晴天。北西微風。父の電話の声にも変化なし。普通是善候。

震災備忘56 両親の決意

◎余震が続く福島と茨城。帰宅後母との電話中にも小さいのがチョコチョコと起きていると実況中継。すっかり震度診断士にもなってきた。

◎両親の各々の実家の損傷は余震ごとに大きくなっているらしい。父方の本家はもう倒壊寸前という。ヒビは日増しに亀裂化し重い屋根に耐え切れぬ柱は折れ叔父は小さな離家に移り難を凌いでいる。母曰く「大きな家より小さいほうがイイのよね」ってそれは確かに言えている。

◎今朝地デジでついに新しいTVを予約したらしい。これは今後避難などモロともせずに居座る覚悟のメーッセージとも取れる。

Good Night My Friends. Sleep Tight.

♫ Django Reinhardt J’attendrai Swing 1939 ♫

2011年4月13日水曜日

震災備忘55 復興予算は倍!年間予算の倍を!

おはよう福島!

◎今朝も地震が目覚まし代わり。3時間ちょっと熟睡。ナポレオンになったと思いで、丁度良し。少なくとも4時間は要るなぁ。まぁ調子は悪くない。

◎朝一で母の調子を確認。そんな大きな揺れでなかったらしい。丁度来客中。近所の電気屋さんがラジオ納品と地デジ予約の営業でやってきたとか。気分転換に少し気張った買い物がいいかも。

◎さてとうとう備忘ナンバーが松井の背番号になってしやいました。GO GO! FUKUSHIMA! 一体いつまでこのタグのままなのか?

◎すっかり共感疲労のスパイラルに突入した感があるオイちゃんですが、やっぱり寝なぁいけませんなぁ。寝不足はテキメンです。きょうも寝不足。山積みの書類作りや折衝や、やれ連絡にてんてこ舞い。横になったらなったで、やり残しスイッチが入って直ぐ起きてしまう。まぁどうにか動いているのは、寒さともオサラバになるせいか。救いは春の陽気でカラダへの負担が減っています。温いってエエですねぇ。

◎カラダの回復は休めば良いのですが、国の復興は、休むわけにも行きません。ここはやっぱり初動の遅れを取り戻さないと大変な事になってしまいます。で、いろんなところで復興費用に幾ら投入したらいいのか?と話題が盛り上げっています。

◎ボクは少なくとも100兆は要るべぇと思います。感覚的に国家予算の倍くらいの150兆なら安心です。財源どうするの?って、決まってオウム返しが来るのですが、古いボログから長らくの読者の方は、ボクは国債発行バンバン組なのはご存知の通りでしょう。

◎このまま萎縮を引きずっていくと株価はドンドン下がって会社がビシバシ買い叩かれていきます。勿論隣国や欧米、さらに中東、ロシアと大手を振って闊歩します。そっち一色になったら失われた世紀くらいになってしばらくにニッポンに浮上が望めないところまで真っ逆さまです。

◎今度の震災で、世界中の産業が生産コントロールをするはめになった事実にたくさんの人が驚きましたね。日本抜きに製造業が成り立たないのが誰の目にも分かったはずです。この事実を確かなものに担保するには企業復興資金を保証しないことには、希望のあるお話が始まりません。それでやっと買い叩かれない株価に盛り返す。例えば2万台?それなら安心でしょうか。そのくらいにするには、少なくとも100兆は!根拠は?勘です勘!菅ではありませんぞ。ありゃあ管。一巻の終り。
とにかく国家予算以上つぎ込まないとお話になりません。そして当然早目の注入でなければイカンぜよ。なんかカンだらけですなぁ。管は、カンカンカンカンとまるでのど自慢のカンカンカンというよりではなく、カ~ンの、鐘、ひとつ、です。シツコイですなぁ。

◎これよりお迎えの片倉さん待ち。随分会ってない感じ。はて何日目?本日の予定、午後より久しぶりの会議とオルグの2件あり。ナポレオン、頑張りやんす。今日はGO GO!で行きたや。

2011年4月12日火曜日

震災備忘54 原発を人質にした?

◎首相会見での、統一戦敗北「真摯に受け止める」としたこの往生際の悪さはどこからくるのでしょうか。まるで原発を人質にしたとも言える会見でした。これでは国民の疲労がますます溜まります。まるで追求する側の疲労困憊で諦めを待っているような首相の魂胆にも見えてしまいます。

◎さてオイちゃんも確実に疲れてきましたなぁ。今日は特に。無駄に2時間半を付き合わされてしもうた。時間を返して欲しいなぁ。損な役回りはこっちの甘さと頬を思いっきり抓って自戒する。帰宅後ドッと疲れが噴出。

◎いわきの午後2時過ぎの余震は震度6弱の大揺れ。父によれば先月11日以上の危険に満ちた揺れの酷さだったが時間の短かさに救われたと。被害は置物類や植木類がヤラれたことと断水に近いチョロチョロ状態が4、5時間。そして最大の被害は母のトイレの頻度が増したこと。これは神経に影響を与えている証拠。ジワジワ来ているようです。 

◎福島県は原発銀座に今は余震銀座も加わり近辺住民は神経戦を強いられています。対処的特効薬のトランキライザーは、まずは菅総理の辞任でしょうか。とにかく選挙結果に見るように信用を失ったのは明明白白なのですから。

震災備忘53 1万テラベクレル?

おはよう福島!

◎嫌な揺れかたで起こされた。オイオイ寝てないって!まぁ今起きたら遅刻せんわねと起床。

◎晴天なれど薄ら寒いいわきは北風とか。放射能が気がかり要注意の4月12日。昨夕の震度6で倒壊3人死亡の場所は田人(たびと)。夜遅く片倉さんから実家に影響がないかとの電話。場所名が、田に人と聞かれて、「知らないなぁ」と返答。がしかし、朝の記事で、タビトと判明。おっとどっこい他人ならぬタビトとは!ボクが産湯を浸かった地区の隣であった。
母の実家からもほど近い。母に聞けば、よくぞ聞いてくれましたと長電話を付き合うハメに。まぁこれで元気が出れば、良し!

◎昨日原子力委員会が発表した記事。またまたオイオイ!最大1時間の放射性放出量が1万テラベクレルって凄い数字で驚愕。テラって?1兆倍でしょう。いくら試算だとしても、明らかにした以上、まるでこれまでシラバクレテいたことを証明した、それ詭弁でしょう。

◎計画停電ならぬ計画避難とか急にいわき市が屋内退避解除とかまるっきり理解不明な政府発表。またまたオイオイの心境になります。第2号機も傾いているとされ次に起こる事態をイメージしてまず準備する以外にありません。追々ではないもう本当にオイオイっとオイちゃんは怒っている。政府はやっぱり茹でガエル作戦か?朝から血圧上がるなぁ。

震災備忘52 福島県知事東電社長のお詫接見拒否雑感

【原発】東電社長が福島でお詫び 知事は面会せず  
この方法しか無かったのかしらね?会見にカメラを入れて、お言葉通り憤りをぶちまければ良いのに。県民かつ国民はそれを見たかったはず。故郷福島に毎日祈りを捧げる我が身としては、絶対に見たいシーンであります。

◎ボクは原発危機以降気になっていたのが、最近すっかりカメラの前に姿を現すことがなくなった渡部恒三民主党最高顧問のこと。なんといっても原発誘致の主役を務めた人ですからね。そしてもう一人が、その甥っ子さんで今の佐藤雄平福島県知事です。

◎甥っ子さんは原発誘致運動当時は叔父さんの秘書を務めていました。その後代議士センセにもなりました。さて同じ佐藤でもその前の県知事佐藤栄佐久は、プルサーマル原発に最後まで大反対して遂には献金スキャンダルで辞任に追い込まれました。目下真実を巡って係争中は周知のとおりです。

◎まぁ直接そのスキャンダルを捏造したかどうかは分かりませんが、原発誘致とプルトニウムを持ち込んだ過去を持つ、というか脛の傷を隠したい叔父さんと甥っ子さんの行動や発言には否応なしに興味がワクワク。甥っ子のほうは就任後直ぐにプルサーマル誘致契約を交わし交付金で歳入、県財政に寄与しお手柄とした人であります。

◎しかしこんな事態となった今、立場がないのでその話題に振られないように人を容易く寄せ付けないムード作りと石原東京都知事以上に高圧的言動に終始しているのはTVですっかりお馴染みになりました。叔父さんははたして今どこにいるのでしょうか?

◎さてそんな訳で、清水社長と会っちゃったら、昔の関係から会わせる顔、それとも合わせる顔?ありませんでしょう。そんなことを意地悪く想像するオイちゃんです。

2011年4月11日月曜日

震災備忘51 震災から丸ひと月

おはよう福島!

◎あれから丸ひと月の実家に電話。ご機嫌伺い。丁度朝食中。電話から少しづつ日常が戻りつつある雰囲気がある。無風快晴なれど午後3時ころから崩れそう。

◎とにかくアッという間にひと月ですね。辛気臭いですが、毎日の心境を一言にすると、「人生是修行也」。宮沢賢治の~雨ニモ負ケズ~が頭を過ぎる。どこのフレーズがお気に入りかは?今は心中に閉まって。

◎さてさて今の時期ここはひとつに集中してじっくり取り組みたいところですが、うちのチームも被災地のごとくの一家離散状態。みんな被災者。中には行方不明に近い家族もいるんすが。そんな中飛び込みの用件が後を絶たない。(ヒ~っ!悲鳴)かなりヤバイ。できるんかな?まぁやるっきゃない!

◎騙し騙し使っている古いパソコンもここに来て、かなりかなりヤバイ。急激に熱くなったりイオン発生ならぬ凄い異音が発生したりネット接続も突如ダウンしたりと、このピュー太クン、かなり気難しくなってきた。とにかくこれでは仕事にならない。まるで自分の今がピュー太に乗り移ったみたいですなぁ。月末の大事なイベントまであと2週間ちょっと困っている。月までにはなんとかサバイブしてもらわんんと…なんかお清めしないといけませんかな。

◎今日は昼から夜まで外出。8時間近くはデスクワークが出来ず。その間パソコン体調戻っていれば夜の作業が充実になる?さぁ~て修行の一日が始まり始まり。夕方は雨とか。濡れないようにしなかアカン。雨ニモ負ケズ。みんなもね!

2011年4月10日日曜日

震災備忘50 反原発デモ、まずは大成功!

◎参加した人たちから様子を知ると、高円寺では列が200mとか、1万5000人が高円寺に集結したらしい。他は銀座2500人、沖縄2500人。

◎さらに札幌、名古屋、富山などでもデモ。察するに今日日本全国で3万人規模のデモが行われたわけです。今後この盛り上げりが期待される予感。新しい日本は、反原発運動から始まりますね。ましてや世界趨勢にもなるでしょうし。

◎ドイツの25万人レベルになると、一体全体この国はどう反応するのでしょうか?石原都知事の原発と豊洲容認の経済規模より都民国民は安全優先を望みそれが担保されるのなら喜んでダウンサイジングの生活を選ぶでしょう。もはやボクラはその覚悟にあります。覚えておいて欲しいですなぁ。

震災備忘49 民意を!

おはよう福島!

◎いわきは快晴、穏やか。父は重装備で買い物。高萩在の母の従兄弟が亡くなった。無理は厳禁と進言。大体足もなく葬儀は欠席で同意を得た。

◎中央防災会議も開かない官邸だが、この【官邸機能せず】の記事を読んで、またまた考えてしまう。文句を言っても仕方がないという厭世観もまた怖いですなぁ。与党内では震災特需という既得権争いも勃発している闇もある。洗濯致したく候。坂本龍馬待望論もボチボチちらほら。とにかく民意は次第に固まりつつあるのも事実。これは期待できる。

◎今日は2時から高円寺で反原発集会があります。周りで結構参加するらしい。集会様子は今夜参加者から報告を。

◎アポ2件さらに知事選投票もあるし結構忙しい日曜日です。

2011年4月9日土曜日

震災備忘48 メトロオンゲンで復元

◎震災以降性格の悪さに拍車がかかった気がするオイちゃんです。お分かりのように菅総理だぁ!政府だぁ!東電だぁ!と非難の矛先を向け続けて4週間。大袈裟に言えば四六時中他人のせいにし続け憤る毎日では性格破綻まっしぐらであります。しかし正直これは疲れますなぁ。まぁ野生化するケンさんでも別にエエのですが、主治医からきつ~く興奮は厳禁されている身ですので、楽しい明るい興奮なら仮に最悪になっても本望です。憤死する前にどうにか自分を保たねばなりません。 

◎久しく音楽を聞く気が進みませんでした。なにか上辺だけの虚飾感を感じついつい避けておりました。しかしやっぱり音楽を聞きたくなりました。今のお気に入りは、メトロオンゲンの最新作「EDENです。ポップさかつ深みある世界観に知的センスが絶妙にバランスされた秀作です。考えさせられる世界観もこの震災にけして上滑りすることのない意味でボクを落ち着かせてくれます。

◎これ本当にエェデン!とまぁこっちが滑っております。昨夜のワインがまだ残っとりますなぁ。あぁボクの土曜日も残すところあと1時間。

震災備忘48 両陛下の姿の説得力

おはよう福島!

◎ボクは土曜という日が週の中で一番好きです。そんな訳で本日はダラダラ。明日はまた仕事モードに戻ります。

◎いわきは予報通り雨。寒いとか。無風。毎土曜の母の楽しみの市民サークルは今月いっぱいお休みとか。声に張り戻っていて安堵。本日の学習がお休みのせいか?まぁボクの親である以上その可能性は無くもない。御免。

◎昨夜は毛利さんといろいろ打合せ。毛利さんと二人なら、お酒抜きとは行きまシェン。飲むつもりはなくとも、飲んでしまう。日本の歌シリーズ「京都大原三千院」の替え歌ならぬ♫東京新宿歌舞伎町 酒に卑しいオトコがふたり~♫。

◎このオイちゃんと飲むと安酒でも何故かやたら美味いんですよ。実に不思議です。その分話は随分いい加減になりますが。

◎毛利さん、このひとお若い頃メットの色は忘れましたがバリバリの闘士でいまでも片鱗を覗かせてくれます。またこの人のところにはたくさんの人が集まります。まぁみんな酒に強いだけかも知れませんが・・・なぁ訳で昨夜は楽しいひとときでしたが、何を喋ったか、忘れました。このオッチャン、実に癒してくれます。

◎昨日仙台に再度入りした片倉さん、ご実家はガス、水道は回復。残るは電気。ロウソク生活と携帯充電もままならぬ様子。体調と生活のペースとそしてご両親の状態のモザイク模様もありますが、せめて今日の帰京は延期を勧める。

◎「眠れていますか」 天皇皇后両陛下 双葉町民を慰問
天皇、皇后両陛下は8日、東日本大震災による福島第1原発事故で、加須市の旧県立騎西高校に避難している福島県双葉町の住民をお見舞いされた。生活スペースの一つになっている体育館を回り、一人一人に「夜、眠れていますか」「お疲れではないですか」などと声を掛けられ ... (埼玉新聞4.08)


◎避難の人が玄関に総出でお迎えして拍手と歓喜の声が聞こえたニュース画像を見て、無性に泣けてきました。今までのボクにはない心の振幅です。ボクも確実に変化していますなぁ。あんなに歓喜で迎える人たちの心の中に宿っているモノを感じてしまったからでしょうか。両陛下の「私」のない姿を見たからでもあります。菅総理ではああはなりません。ボクの宿題がまた増えました。この感覚しっかり覚えておきたいです。

震災備忘47 固いこと抜き

◎斉藤和義クンの「ず~っと嘘だんたんだぜぇ」、実は替え歌。セルフカバーだったんだねぇ。知らなかった。御免。さらに正しくは「ずっとウソだった」でした。再度御免なさい。
 
◎で問題になっているのがyoutubeでアップしては削除のイタチごっこ。削除理由は、専属先のビクターの説明によれば「当社として作品で出したものではなく、意図しない形でアップされたため、削除を依頼した」とか。

◎関係者を含め内部でいろいろ討議されたと思いますが、ここはお固いこと言いっこなしで行きませんか。内心関係者にはイタチごっこになり話題沸騰することくらい想定した人たちもいるはずですよ。削除はアリバイ工作と言われても仕方ありませんね。大変なのは要請されたyoutubeの削除作業のひとたち。まぁそんなことはあんまり関係ないので。とにかく斉藤和義クンに拍手!

2011年4月8日金曜日

震災備忘46 実証地震雷火事親父

◎昨夜の揺れ、大きかったですね。直ぐ様、実家に電話。当然不通でした。暫らくして開通したので被害のイメージが出来ましたが電話に出た母の声は依然興奮したままでした。指圧の効果もすっ飛んだようで、なかなかうまくいきません。まぁ気休めの冗談では、11日以降何十年ぶり父と同じで部屋で枕を並べる母は、親父のイビキより、やっぱり地震雷火事親父を実感しておるようです。

◎岩手一関に逗留中の片倉さんも地震で眠りを破壊されたお一人。メールによれば逗留先の叔母さんは昨夜の揺れくらいには平然とのご様子。仙台のご実家は、津波を避け深夜の高台避難を。さらに数日前にガスが戻った矢先にまた止まったとのこと。何処も被災地はまだまだ安堵は程遠くなかなか気が休まりません。

◎TBUの同僚にもう一人の岩手に縁の人が板倉さんです。昨夜の地震で判明したことが、お二方の両親の実家がまさに同じく一関摺沢とは、これはなにかの縁ですなぁ。

◎いわきは一部を除くと30キロ圏外とあって今盛んに議論されている避難勧告地域に該当しないのですが、ボクの心境は、前から言うように避難勧告はもっと早めに出すべきと思っていますし、今からでも可能なかぎり発令すべきです。そんなことを父と電話で交わしました。少なからず頭の片隅にはその覚悟が確認できていました。後は母でしょうか。いわきの天気は相変わらず曇り、無風。今朝緑内障で通院に出かけた父によれば市街地は人手が次第に戻りつつあるようです。

◎昨夜の体調は最低でした。久しぶりに心臓の裏、つまり背中部が鈍痛に支配された夜を過ごすハメに。どうもこっちもうまくいきませんなぁ。まぁなんとか朝方には睡魔が鈍痛を打ち負かしてどうにかこうにか睡眠を確保。気がついたらアポの時間寸前で飛び起きました。目覚まし無用で飛び起きるなど、深層心理に使命感がいまだ宿って機能しているようです。負けられませんもの。

◎5、6分ほど遅刻をして花園神社横にある新宿区役所第2分舎内の歌舞伎町タウンマネージメントへ飛び込みました。お陰さまで昨年以上の協力体制を確認することができました。事務局長以下みなさんのお役所仕事以上のことを発信したい意気込みを強く受信できました。この震災で複層する社会の中で各レイヤーに留まらない意識がミクスチャーできる機会がいまこそ確実なものにできる気がします。お陰で痛みも取れもした。しかしやることなすこと未だたくさん。ひとつひとつやるしかありませんなぁ。フーっ

2011年4月7日木曜日

震災備忘45 ず~っと嘘だったんだぜ

◎おそらくこれは斉藤和義クンだろうね。このローファイ感に好感が持てますね。いい意味の「私がない私」が見えてくる。
 ▼
http://www.youtube.com/watch?v=q3AsBs0ITP4&feature=channel_video_title 


◎いまたくさんの震災慈善支援メッセージや音楽がたくさんyoutubeに立ち上がっているのですが、高画質高音質ってなにか上辺というか上滑りの感があるのです。言い換えると「私心」が透けてしまう。
先日ユーミンの卒業写真をゴスペラーズが歌っていましたが、しっかり歌われてしまうとあの名曲の良さが希薄になってしまいました。歌い過ぎ、見え過ぎはどうしても虚飾となってカッコ悪さがあります。

◎ここ数日自問自答の繰り返しであります。立場上チャリティー話がたくさん舞い込みます。こう多くも募金だ、チャリティーだとあっては、付き合う方も義理とか果てはアリバイ的にお茶を濁す結果になりはしないか?考えてしまいます。もう少し気持が発酵するまでボクは待ちます。なんせ長丁場の戦いですから。

震災備忘44 父の祈り

おはよう福島!

◎毎度朝に一発電話をいわきの実家へ。仏壇の御先祖様に手を合わ中の父が出た。原発状況認識を父に問う。今日はニュース動向に一際注視すると。限られた情報をほぼ完全に理解していた。

◎いわきのお天気、薄曇り、肌寒し、日中最高気温予想は17度、10時現在無風。母は疲れが目立つ。朝食後横になり休養中。父も声に張りなし。気力でカバーが痛々しい。午後指圧師が訪問予定とか。疲れ解しを心から願う。指圧の先生よろしくお願い致します。

◎ボクのケツ(失礼)は火が付きボウボウ。萬相談引受業とありこのご時世ホープレスの持込み(というより精神状態吐露が多い)。応えたいのは山々だけど手もない時間もないではお役に立つのも限度あり。どっちかといえば最近精神カウンセラーと看板を変えようかなぁ。ときにボクはマネージャーではあ~りませんと声を出したくなることも。抑えて抑えてともう一人のオイちゃんがいる。

◎あれやこれや全国的によろしくないムードの中で泰然とする難しさと向きあうテーマが新たに加わっては、ますます気も首も回らず。こっちの容量不足格納容器の爆発前にも窒素注入が要りますわ。

◎今日もDOリストを見て軽い目眩どころか立ちくらみしそうですわい。こんなときはまっこと余計なメール(失礼)は遮断したいくらい。携帯の電源でも落として閉じこもり(引き篭もりではない)集中しないと、かなりヤバイですなぁ。オロオロする前の攻防線ギリギリの状況に突入。こちら首都戦線異状あり。 

◎右目で原発と福島を。左目で政府と東電を。上目で本業を。下目で我が身を。あぁ目が左右自在で擬態能力を備えたカメレオンが羨ましい。ここは腹を据えて撃退するっきゃあない。まずは気合を入れて4月7日を乗り越えます。

◎まぁしかし、父の祈りの中身を察すると、やっぱりこっちも頑張る以外に法はないのであります。まず怒りをフラットに努めます。ここらでコーヒータイムといたします。

震災備忘43 異論反論!避難民からの食事代

東京災害支援ネット(TOSSNET/とすねっと)
2011年4月5日 ... 【東京都/避難者受け入れ】「旧グランドプリンスホテル赤坂」及び都営住宅等への 避難者の受入れについて ..... お食事代(税込み) お食事(任意)はご利用者負担となります。 朝食:500円 / 夕食:700円※近隣に食事処多数あります。


◎旧赤坂プリンスホテルが避難所になったときは拍手モノでありましたが、食事代は避難者から取っているとか。どうにかできないものでしょうかねぇ?すべてを失った避難民から信じる心まで奪い取る気がしてしまいます。自民党にお願い。徒歩5分先の永田町自民党本部食堂を無料開放したらいかがなものか?大体原発を誘導したのはあなた達だったのだから。民主党だけの責任ではありません。そこをお忘れなきよう。

震災備忘42 窒素注入成功祈願を

◎やっぱり…ではないか!
1号機の燃料棒7割が損傷
東京電力は6日、福島第1原子力発電所1号機の原子炉格納容器に窒素ガスを入れる準備を始めた。反応しにくい窒素で容器内を満たし、爆発を引き起こす危険のある水素の濃度を相対的に下げる狙い。燃料棒は冷却水から半分近く露出し、過熱して約7割が損傷、化学反応で水素 ... (日本経済新聞2011/04/06)

◎窒素注入の成功を祈るしかない。そして覚悟も要る。作業員のみなさんには本当に頭が下がります。どうかうまくいきますよう。

2011年4月5日火曜日

震災備忘41 責任者不在国家ニッポン

◎放射性物質の放流(この表現こそが正しい)に関する昨夜深夜の東電会見を見ると東電という組織の日常での劣化の様をまざまざと見せられて血圧が異常に激上昇してしまいした。

◎乱暴程に言わせてもらえば、この放流の事態を理解していたら、大体下っ端が出て会見する内容では無いでしょう。経営者が出るべき会見以外になんと言うのでしょうか?

◎国家反逆罪、国際信用の域にあるこの問題はもう広報レベルを越しています。また広報に限定しても、頭数だけそろえ「確認します。スミマセン」の繰り返しだけでは、広報機能や意味もなさない驚くほどのレベルにあります。。悪口に終始する気は毛頭なくとも、一体全体、あぁ…この日の丸大企業の体質は絶望的です。怒りを取り越し涙が出るほど悲しい悲しい事実ですが、こうも毎度こんな図を見せられた涙はとうに枯れもしました。

◎ご存知のように、原子力安全管理を法的に規制した原子炉等規制法があります。
 ▼
「原子炉等規制法 原子力の平和利用と災害防止を目的に、原子炉の設置・運転および核物質の製錬、加工、貯蔵、再処理、廃棄に至るまでの取り扱いに規制を設けた法律。64条1項で、地震や火災などにより、核物質やその汚染物、原子炉による災害が発生する恐れがあるか、または発生した場合、原子力事業者に対し応急の措置を取ることを義務付けており、違反した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。」(時事通信2011/04/04-20:16)

◎この放流はこの法律に抵触するとの前提から、東電は応急の処置として実行されたとも解釈されます。それをイメージしつつ、このご時世に東電自体がこの暴挙を敢行する勇気などがあるはずもないとのイメージもまた必要でしょう。すれば、統合対策本部への打診と説明の有無を東電側は誰がどうのように行ったのか?当然保安院マターに関連するイッシュであります。ではではこの由々しき問題に国の会見は?陣頭指揮は、菅直人首相であります。菅首相が出るほどの重要事項です。少なくとも問題を対処する(すべき)側の頭領たちが雁首を揃えるべき案件ですのにいずれの会見にも出てこない!丸投げ無責任と言われてもしかたがありません。

◎この国を束ねる人たちの鈍感さと無責任にはホトホト情けない。子供たちに見せられるレベルの中身になるまでやっぱりこれから作って行くしかありません。

◎【統合対策本部】関連ニュース。

政府、東電と統合対策本部を設置 首相「陣頭指揮とり危機乗り越える」
 菅直人首相は15日朝、相次ぐ福島第1原子力発電所のトラブルに政府と東京電力が一体となって対処するための、首相を本部長とする統合対策本部を立ち上げることを明らかにした。副本部長は海江田万里経済産業相と清水正孝東電社長。対策本部は東電本店に置く。

 首相は官邸で記者団に「憂慮すべき状況が続いている。この危機を陣頭指揮を執って乗り越えたい。被害が広がらないようにありとあらゆる手を打つ」と語った。この後、首相は東電本店に向かった。

 枝野幸男官房長官は15日朝の記者会見で、統合対策本部について「政府と東電が物理的にも一体化し、現地情報を受け止め、一体的に判断し指示していくことが事態の収束に重要だ」と強調した。

 燃料棒が露出した状態が続いている福島第1原発2号機については「必ずしも安定した状況ではない」と述べた。(産経2011/3/15-9:31)yahoo newsより

◎チェルノブイリ汚染除去責任者のサジェストは、いろんな意味で考えさせられるのはボクひとりではないでしょう。
 ▼
「福島に必要なのは石棺ではない」チェルノブイリ汚染除去責任者
【ロンドン=木村正人】旧ソ連・チェルノブイリ原発事故が起きた1986年から5年間、汚染除去作業の責任者を務めたユーリ・アンドレエフ氏(ロシア)が産経新聞の電話インタビューに対し、「福島第1原発事故に必要なのはチェルノブイリ原発を覆った石棺ではなく、東京電力から独立した技術者の特別チームだ」と指摘した。(産経2011.4.1 20:33)

詳しくはこちら。
 ▼
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110401/erp11040120350010-n1.htm 

震災備忘40 昨日のことなどなど

こんにちは福島!

◎玄関先の主役はこぶしの花から桜の花へ。こぶしの満開の夜はまるで提灯を集めた竿燈の様もここ数日でお役目御免。お次は隣に生える桜の番。週末には薄桃色の綿アメのような満開が見られることでしょう。こっちの桜は今年も遅咲き。こぶしに遠慮する礼節をお持ちでお行儀がたいへんよろしい。こんなところにも秩序意識が反映されている桜。流石に国花ですなぁとなんでもかんでもそこに意味を持たせる心情に我が身を診る思いであります。

◎昨日は被災地産品直売イベントを視察に同郷同窓OBの根本区議と有楽町交通会館に。晴天でも風が強くそして冷たくビルの谷間で日も差すこともなく一段と寒を感じました。一番良い場所に福島県産(福島市、白河市のJAからの野菜、おコメ、水産加工品)が陣取り奥に茨城、青森の順で特に茨城さんには少々同情も。2時間ほどで完売寒さも忘れる熱気がありました。

◎その後、いつものオフィス代わりの渋谷東急インへ実に3週間ぶりに足を延ばし顔なじみの笑顔に迎えられる。待ち人は3ヶ月ぶりに現役時代特ダネ記者として名を馳せた先輩。いささかお疲れが見え心情を察っする。震災以降うつ気味と冗談げに告白される。何十年も仕事で培った先読み習性が原因らしい。まずは先読みのご高説を約6時間に渡り拝聴。実に幅広い見識にどれもこれも納得。バスの最終で時間が足らず話題議題は次回に持ち越し。帰りの表情に笑顔を漂い安心した次第。

◎6時間の結果は、二人に残された時間を基調にここはまず信じるしか無いと割り切ることそしてクリティックよりアクションをで一致。大体ボクラの人生は勝負が付いたポンコツである以上捨て身でこの国難にご奉仕する以外に道はない。

◎放射能汚染水の海への流失も先読みの中の通りになった。これは大変なことになったものです。懸念は被害者から加害者へこれでまた新たなフェーズに。政府・東電の会見にますます世界の目が集中する。

◎計画停電明日も実施しない。もうこれで連続何日目?一週間以上になるのでは?

◎韓国政府が竹島の実効支配をさらに強めるニュースに例え100歩譲ってもオイオイと言いたくなる。実に韓国政府のセンスの無さを感じる。殊の外心象悪し。

2011年4月3日日曜日

震災備忘39 チェルノブイリとひまわりは明日への希望

◎給湯機の修理を終え23日ぶりに実家の湯船に湯が満たされた。実家のインフラは震災前に一応戻ったことになる。残るは依然放射能汚染。

◎「放射性物質予測、公表自粛を 気象学会要請に戸惑う会員」(朝日新聞4.03)なんのためのアカデミック機関の存在か?公共性の意味も自由な研究活動や、重要な防災情報の発信を妨げるこの要請通知。こんな配慮大きなお世話だ。こういうやつが日本社会の負の部分だ。真の成熟社会になれない日本の限界だ。こういうのは自粛というより他粛という。センセーたちはご自分で判断すべし。少なくとも反骨魂のセンセーたちがいるのでは?期待したい。パンク学者よ立ち上がれ!

◎チェルノブイリの話題の追加を。チェルノブイリとはロシア語で蓬(ヨモギ)と言うらしい。そのヨモギが大活躍しそうな記事がグルンバ博士の飯山一郎氏のブログにある。

◎彼の偏屈さと暴走ぶりが体質的に?との人もいるだろうが、この人のイマジネーションと探究心の豊かさは只者でない。とにかく自由でカリスマ性もある。こういう人を「行動する天才」という。

◎昨年上海で不慮の死を遂げたボクの大親友は去年の今頃広州に滞在中の飯山さんまで会いに行き感化された。超学究肌の彼も飯山さんを天才だと感動したひとりである。
 
◎氏によれば、放射能に汚染された東北と関東の農地にグルンバなる万能の発酵菌を散布すれば除去できると力説している。

以下 http://grnba.com/iiyama/ の要約;


いよいよ『光合成細菌』と『乳酸菌』(以下『発酵菌』と略す)の培養だ。
~中略~
…とは言っても、最初、“種菌(たねきん)”がないことには培養ができない。
今回、種菌は、鹿児島・志布志のヨモギの葉の漬け物汁から採取した。
放射能(放射性物質)をバンバン吸収する『光合成細菌』もタップリ入れた。
~中略~
種菌とグルンバがあれば、発酵菌はドンドン増殖する。
~中略~
散布量は、1反歩=300坪=1000平米あたり、500リットルが目安。
グルンバ発酵菌を散布したら、2~3日おく。
この間に、発酵菌は放射能(放射性物質)をバンバン吸収する。
放射能をバンバン吸収しながら、農地の土壌のなかでドンドン増殖する。
2~3日後、ヒマワリの種を撒く。
ヒマワリは、危険性がなくなるまで30年以上かかる土壌の放射性物質をわずか20日で95%以上も除去する。

さらに…、
誰も気づかなかった,放射能除去の凄い方法がある。
それは…、
ヒマワリが発芽したら、ある植物を植えることだ。
この植物は、根で増え、茎(クキ)で増え、葉で増え、種子(タネ)で増える。
だから、ガンガン増えていく、放射能を吸収しながら増えていく。
この植物は、チェルノブイリでもガンガン繁茂している。
ガンガン繁茂したので、リスやネズミやモグラなど小動物が増えてきた。

この植物の名前を教えよう!
ヨモギだ。
漢字で書くと、「蓬」。
ヨモギは、ロシア語では何というか?
そう! 「チェルノブイリ」と言う…。


◎ほら希望持てる話でしょう!こういう自然の力の凄さと所以の繋がりにまたまた感動するのはボクの趣味。さらにひまわりこそ太陽を追っかけて首を振るあの生態は、太陽からの放射能を餌にしているとも言えなくもない。こう勝手に思うのもボクの趣味。

今夜はいい夢に出逢えそうな…

震災備忘38 チェルノブイリの今

おはよう福島!

◎いわきの実家23日目の朝、肌寒く微風花曇り。給湯器修理開始。親父の声幾分力無し。

◎4日11時@有楽町交通会館で行われる「福島県産野菜直売会」のお誘いが。勿論参加。 

◎チェルノブイリに行ったことがある友人から。「本来なら避難すべき地域ながらお金がなくて人々が残っている第2ゾーンの村落では、菜種を植えて土壌の放射能を吸着させ、バイオ燃料に活用し、その後に他の野菜を植えられるようにするという研究が…。25年たってなおの傷跡。今ある石棺の上にさらに強固な石棺を1000億かけてかぶせなければならず。25年にしてなおの傷跡。ゼロまで戻ることはできなくても、原発廃止に向けた生活への覚悟をしなくては、とつくづく思いました。」 

◎しかしウクライナの電力現状は原発依存50%の原発大国。被害者の中にも賛否で真っ二つらしい。

◎そしてこんな時に東電、供給計画に“原発増設”ときた。KYはもとより思考停止状態の東電と既得権者。

2011年4月2日土曜日

震災備忘37 結婚悪くないかも

◎今日は本当に温かい一日。日中汗ばむ陽気の中九段下へ。途中靖国神社の桜鑑賞。満開まではあと一歩でも心が和むこと和むこと。富士山と桜は日本人の絶対DNAにプログラムされていますなぁ。

◎いわきの実家も穏やかな日ながら夕方より強い風に見舞われている模様。明日は温水器の修理が来るとか。いよいよ23日目にして自宅で風呂が。風呂の効用は健康には欠かせない。特に老人には!ちゃんと直りますように。

◎毎晩高齢夫婦が二人でカラダを拭きあう絵を想像すると夫婦ってエエなぁとも思うがそんな生活ともオサラバするワケだ。震災後のボクの変化に結婚っていいかも(?)ってぇのがある。ヤバイなぁ。さて明日は相当に冷え込む予報。朝は特に注意。

◎菅総理の被災地訪問。総理の「政府も頑張りますからみなさんも頑張って」って、ボクには、頑張ってと言う勇気はない。揚げ足取りになりますが「安心してください、死に物狂いで頑張りますから」とは言えないものか?どこか他人ごとに聞こえてしまう。民は1流政官5流とチラホラ聞こえる今、とにかく死に物狂いで信用回復に頑張っていただこう。

◎今日はアメリカ人の友人からBCCでこれからの日本の放射能汚染に関する恐怖を煽るようなメールが入った。ご本人は心配のあまりパニクって送ったのだろうが、正直だからなんなんだよぉ~!としばらく不快に陥る。しばらくしてアレは読まないでとメールがきた。百歩譲って、今頃ご本人は自己嫌悪に苛まれるていると思うと同情する。まったく付き合ってる時間などそんな余裕ないのだけど。一方今日あったアメリカ人3人は、マスク無しTシャツ姿。こっちの方がマスク、キャップ、手袋、ウィンドブレーカー。アメリカさん逞しいなぁ。

◎片倉さんからの北帰行レポート。

福島県へ入った瞬間に緊急舗装箇所が多発、と書きましたが。本当のその大きさが尋常ではない。
よほどの規模で道路が寸断されたのですね。
貨物を積んだ大型トラックが、大きな補修箇所を通過する度にブレーキを踏みながら
減速して通過している。
異様な光景です。

栃木県内。
交差した架橋を走り抜けて行った新幹線の灯かりを見て、とっさに涙が出ました。

これらの神業を、たったの3週間で目の当たりにしている。
寝ずに寒い中を24時間体制で工事に従事してくださった日本の力を改めて誇りに思います。
本当に、走りながら泣けてきました。
東北道は今後車線規制をしてでも「きちんとした工事」が必要でしょう。今のままでは80キロ規制が限界。
通い慣れた東北道を元へ戻してくださるでしょう。
この国の底力を信じています。

放射能漏れがあれこれ言われています。
距離はあっても地形の理由でしょう、福島市内は依然高濃度。
しかし!
昼間は列を作るというガソリンスタンドで先に給油を済ませて辿り着いた福島駅前のホテル裏の駐車場脇では、深夜にスケボーを楽しむ若者たち。苦笑しちゃいました。
マスクなんかしていない!
度胸が据わっているのか、単なるお気楽ものたちなのか。
でもこれからの日本を作り直すのは、間違いなく彼らです。

震災備忘36 台湾の震災義援金100億円突破!

おはよう福島!

◎父母とも元気。今朝のいわきは薄曇り。ほぼ無風。予想最高気温は16度。出入りの庭師さんがごそっと大根と白菜を差し入れにきたとか。ちなみに風評被害前に収穫貯蔵されたものらしい。こうして分かち合って恵みをいただくのだ。

◎台湾からの義援金の凄さに驚くと同時に、メディアの扱いが小さすぎるってなんだろうね?中国に遠慮する政府も政府ならメディアもメディアですなぁ。フェアネス・ジャパンを忘れたのかね?政府は国民にこの事実を知らせる義務があろう。


震災義援金100億円突破=支援桁外れ、親日ぶり示す―台湾
時事通信 4月1日(金)15時21分配信
 【台北時事】台湾当局のまとめによると、東日本大震災の被災者への義援金が1日までに、官民合わせて計100億円を突破した。米国が赤十字を通じて集めた寄付が3月30日現在で約99億円。人口が約14分の1の台湾が同規模の義援金を集めたことは「桁外れの支援ぶり」(日台関係者)で、台湾人の親日ぶりを端的に示している。
 台湾では大震災発生直後から被災者支援の輪が広がり、外交部(外務省)が震災発生当日に1億台湾ドル(約2億8500万円)の義援金を送ると表明。同月17、18の両日にはテレビ局などがチャリティーイベントを開催して寄付を呼び掛け、これまでに約9億台湾ドル(約25億6600万円)を集めた。同部が把握していない寄付も相当程度あるとみられ、実際の金額はさらに多いとみられる。

震災備忘35 誇らしい仲間たち

◎早めに寝ると、たった90分そこそこで起きてしまう。加齢か気が張っているのか定かでないが、熟睡したとここはいいように理解する。

◎もしや空腹か?外出を躊躇っていた分30m先のコンビニへ。給料遅配バイト君の笑顔で給料が出たことを確信。聞けばピンポ~ン。お金は元気になるよね。こっちは使う分凹むけど、昨日はキャンセル料も羽をつけて飛んでいったし。まぁ金は天下の回りもの。 

◎NYより嘗ての同僚よりメールがあった。良いアイデアなので紹介したい。

『NYからです。日本を出発する前日に福島の農家の方が自殺をされたという報道がありました。野菜の出荷が許されず、先行きが不安で自殺されたとのこと。
野菜は出荷せずに、スーパーにパッケージかそれの変わりに野菜カードとか牛乳カードとかを作って置けないのかな?と思うのです。農家は例えば去年の取れ高の8割とか、今年採れる予定だった量の8割など限度を決めて、パッケージのみを出荷。そのパッケージ(私はそこの生産者のカードが入っていてほしい)をスーパーにおいて売る。それはつまりは「寄付」の一種です。ほうれん草を買ったつもりでほうれん草カードを200円で売るんです。寄付もいいけれど、集まるお金はなかなか振り分け方が決まらない。決まらないでいる間にみんなどんどん追い詰められていく。政府の対応も遅い。それなら、出荷したつもり、買ったつもり‥でお金が普通の流通を通じて生産者に入ればいいのにと。私もスーパーに「福島県●●市の××さんのほうれん草200円」というカードが置いてあったら、それを買い物かごに入れて××さんはせっかく作ったほうれん草が出荷できなかったんだな。今日はスタバでコーヒーを飲まないかわりに、このカード1枚と、△△さんの牛乳カード1枚を買おう‥とか、すると思うんです。みんな、協力すると思う。カードは腐らないから、牛乳も、野菜も、沖縄までだって、海外までだって、売れるんです。買う側は、せっかく作った野菜を、みんなの安全のために売らないでくれてありがとうという感謝と、少しでも生産者が安心できるといいな‥という気持ちでそれを買う。   誰に提案すれば実現できるんでしょうね?』

◎さっそく食料問題に取り組む議員も含め何人かに相談。即その中から返信あり。

『「野菜類の流通に関しては私はまったく分からないのですが、添付のような啓発ワッペンや、啓発シールをネット等で販売していくというのはどうなんでしょうか?転送していただいた本文の主旨とは相当違いますが。。。。NAVY4Uという日本のワッペンメーカーさんがUS OPERATION TOMODACHI のワッペンを製作されていて実際に兵隊さんたちが肩に張っておられるのですが、一般の方々にも発売されていまして、その収益の全て義捐金にされているというNEWSを見てヒントにしました。」と謙虚な返信が。ちなみにこのワッペンのデザインは返信の主、小西さんありがとう。

みなさんからの是非良いご意見をお待ちしております。

◎深夜東北道を駆ける片倉さんよりメールあり。
『こんばんは。お休みになられて起こしてしまいましたらすみません。福島県へ入った途端に地割れを緊急工事で直したと思われる路面箇所が100や200以上あってビックリでした。いよいよ40台とお別れ、晴れて50台に突入!その後、福島西インターを降りてホテルへ入りました。』明日50回の誕生日を迎える片倉さん、実家仙台の見舞いと仙台空港のボランティア志願で10年落ちのムーバターボに物資を積んで堂々の御国入り。この場から片倉さん50の大台おめでとう。 

◎明日は昼から勉強会。起きれるかなぁ?仲間たちはいずれも高貴で誇らしい。こっちの歯がゆい気持が癒されます。こりゃあ起きなきゃならんわね。いい感じで睡魔到来。ありがとう。

2011年4月1日金曜日

震災備忘34 NHKの水野解説委員が気になる

◎東電の現場作業員が所持する線量計の不足。1グループ一人などというケースもあったとのことやプルトニウム測定器とか測定値算出法うんぬんとか詭弁の数々。これエイプリルフールかと?安全保安院しかり彼らのこの姿勢は一体全体なんなの!

◎NHKの水野解説委員がここ数日出てこない。体調崩したのかそれとも押さえつけられている?気になるなぁ。

◎この震災で痛感すること。ひとつの時代が確実に幕を閉じ、新しい世代が歴史の時を刻み始めている事実。これは高揚感を喚起する。そのためにも妊婦、乳幼児、子供たちは一刻も早めに安全なところへ疎開を。

◎喪失感と高揚感は裏腹にある筈なのに、喪失感と疲れだけさらに無常観に支配された人たちがあの被災地いる。日々、是れ、死、でも生きていることも事実。再度、人生の目的を確認する。

◎父によれば実家は今日も平穏な一日とか。どうやら不自由にも慣れだしたようだ。

◎今年のエイプリルフール、グーグルはやっぱり粋だなぁ。
http://www.google.co.jp/intl/ja/doodle4google/2009finalists.html 

これも好い!
https://readyfor.jp/

今夜もそろそろ横になります。オヤスミナサイ。

震災備忘33 21日目

おはよう福島!

◎太肉麺と睡眠が効き体調も大分良くなった。勿論暖かな春の陽も一因だろうが。福島も快晴13度とか。全国的に快晴。日本はひとつだ。

◎今日は震災から3週間。本日より従兄弟のクリニックが再開。母も重防備で薬を取りに出向く。朝から満を持した患者で倒壊しそうな勢いだったとか。(大袈裟)なんでも患者たちの焦点は、なにも語らず締めて去った行動の説明へ。従兄弟の強気の嫁が、そこはしっかり再開の挨拶と説明をしたようだ。大変だろうが、医療現場の責任とは公共意識を背負っている宿命もある。医は仁術なり。言うは易しだが、そこはとにかくお願いするしか無い。本家の総領頼んます。

◎今日から4月。森羅万象に従い自然は粛々と同じことを繰り返す。何があろうとも、朝はまた来る。プルトニウムという掟破りの魔性の人工物を創り上げてしまった人類はどこまで付き合い向き合わねばならぬものか、粛々と恐怖に打ち克つ技術と精神を身に付け勝利しなければならない。そのためにも妊婦や子供たちを安全な場所へ早く疎開させようよ。

◎あぁなんとも気の利いたエイプリルフールも発信できぬ役立たずが、なら、「ボク本日結婚しました!」とも。どうせ「またぁ?」では、エイプリルフールのネタにもならぬ。残すは後10時間チョット。