2011年5月27日金曜日

震災備忘98 惜別感と喪失感

おやすみ福島!

◎休みの前に、ひとつアップを。いま忙しくしているお陰で、正直憂鬱にならず気晴らしにもなっているのですが心底にあるのは、福島のこと。知れば知るほど、血が逆流して憤死しそうです。

◎今、故郷が亡くなる可能性と対峙しています。ボクの故郷は、生まれて今現在実家があるいわき市と多感な時期を過ごしも多くの友がいる福島市です。

◎福島原発事故の実態は、ボクがここに書いたところで素人には限度がありますが、ジワジワと人が住めないところに変容する可能性が出ています。老いた両親が幸いかな前向きな性格だけに救われますが、内心の思いは愚息であっても毎日の電話の息遣いから容易に想像できます。その辺の受信感度は311以降鋭敏に研ぎ澄まされています。

◎必ずやってくる別れ。そして永眠の場所としての二人が気に入って選んだお墓は南向きで木々に囲まれた静かなところに既に用意されています。愚生はその神聖な場所を命あるかぎり守らなくてはなりません。その大事な場所が、立ち入り禁止になる公算が高くなり始めいます。好き勝手を尽くした親不孝者の最後の孝行と決めたことが全うできない。うまく言えませんが、憤りを越したものが支配しています。

◎放射能に注意と3月12日以降盛んに報じられた、換気扇は止めること。エアコン使用は避けること。もうメディアはこれぽっちも言わなくなりました。街行く人のマスク姿も見かけません。この鈍感さと横並び感は、いったいなんでしょう。

◎福島の夏、盆地ゆえの気温と湿気は毎夏全国のトップ競争の定位置にいる酷暑の土地です。エアコン無しであの酷暑をいったい全体どう凌ぐのでしょうか?

◎ボクが出た渡利中学校の校庭で観測された放射線量は、チェルノブイリから3キロ地点と同じとNHK教育YVは報じています。


◎実態はチェルノブイリ事故を上回る危機です。GW後日米共同調査で判明もしました。チェルノブイリの原子炉の稼働年数を大きく凌駕した原子炉自体の放射能の蓄積量。それが4つもあってそこから毎日噴き上げている。この時間も止むことなく。そして北上する梅雨。福島県民はまるで人体実験のような日々を送っています。

ひと眠りして、気持ちに力を入れますわい。ニャロメ。

♬~Bobby Womack "Nobody Wants You When You're Down And Out"