こんなへそ曲がりのボクにでも自宅にも年賀状は来るのです。見栄。
年に一度の賀状で知る近況は、機微に触れて好いもの。
一回り違う人生の大先輩で仕事の師匠からの賀状は、特に楽しみな一枚であります。
スタイルが決まっていて、旧年中のお気に入りのエンタテインメント<映画><展覧会><クラシックCD><ジャズ&ジャズ・ヴォーカル><ポップス&ロック><J・ポップス><DVD>などの発表があります。
そして毎年師匠の足元にも及ばぬ愚生の不勉強をまっこと反省させられるわけです。
いつまでたっても量もセンスも付いて行きませぬ。フォローさえできていない。
今年は特に完敗。
2年前より脳梗塞の奥様の介護をしながらジャンルを問わず新旧にわたり、まぁ多くのお時間を割いておられます。
こっちなど、こんな有様でフーフーと息切れしているのになぁ。
そういえばいつも何があっても起こってもスマイルを欠かさぬ師匠でした。
さて賀状のハイライトは、もっとも師匠らしく嬉しい箇所が、こうありました。
「家内の介護生活も2年目になりやっと小生の名前を覚えて毎日呼んでくれるのです。実は結婚してから家で名前で呼ばれるのは初めてのことでこんなに嬉しいことはありません。先日ボジョレ・ヌーボーで乾杯したらすっかり気に入ってボジョレ・ヌーボーという言葉も覚えてしまいビックリです。」
お元気で奥様をお大事に。
そういえば師匠も同じく年男ですなぁ。