2011年7月6日水曜日

松本ドラゴン復興大臣とキングハーベストの夜

◎昨日朝っぱらに辞任した時の人、松本ドラゴン元復興大臣。

◎正直ああいうヤンチャは、嫌いではない。ただ、お坊ちゃんで根っからの親分肌だから、もろに権力を持っちゃうと、制御が効かない。地が出る。動物園な業界にいるのでけっこうまわりにもいます。

◎で、一気に有名になってしまったのが、辞任を決めた場所。前夜行きつけのお店で当時の音楽を聞いて、決意した、と語った、そのお店こと赤坂の「キングハーベスト」。

◎ぬぁ~んと、元後輩同僚のお店であります。オーナーの平野さん、酒と音楽の趣味が抜群で、後輩でありながらその一家言には、そうとう耳を立てて話を聞くに値した記憶があります。ウチの姉様のお気に入りのお店でもあります。

◎松本ドラゴンもさしずめ、そんな長崎出身の平野さんの趣味とさらに同じ九州の出とあって孤独な時の心休まる場と空間を求めて足を運んでいたとは、容易に想像がつくのですが、決意を誘った曲とはなにか?一体どんな曲が?昨夜は新月の夜、Dancin' In the Moonlightの如く、何を想い何に心を踊らせたのか、ドラゴンの心中が気になりますわい。

◎しかし、松本ドラゴン、歳も大学もボクと一緒だったとは・・・。あの狭い駿河台のキャンパスですれ違っていたに違いない。あと岩手県知事にキックしたボールが、まさにど真ん中でした。あの距離であのコントロールの良さは、ナカナカであります。それにしてもそんな小洒落たこともする、ある意味無邪気で憎めないオバカさんでもあります。

◎さて、ことしはマービン・ゲイの名曲”ホワッツ・ゴーイン・オン”がリリースされてから40年。この曲は、The Bandの“ウエイト”同様、ある心境の時によく聞く曲です。

◎とくに”ホワッツ・ゴーイン・オン”は、ジャズ風に乗せて重い風情の閉塞感を解放させてくれる広がりを持っていて、”ウエイト”に欠けたものを補っていて、最近の出番ではこっちが多いですなぁ。

◎しかしこの”ホワッツ・ゴーイン・オン”。あまりに政治的すぎるためにモータウンは、リリースを断固拒否したエピソードがあります。決定権の主が出張中に、こっそりリリース決定を通してしまった担当者が素晴らしい!得てしてヒットの裏話にはこういう逸話が付き物です。

◎この曲が世に出なかったら、それこそその後のスティーヴィー・ワンダー、そしてダニー・ハサウェイやカーティス・メイフィールドらのニュー・ソウル・ムーヴメントも起こらなかったでしょうし、さらにギル・スコット・ヘロンへトスすることもなかったでしょうなぁ。ところでギル・スコットって先々月に亡くなっていましたね。この場を借りて、合掌。

◎今の心境?松本ドラゴン同様、「言いません」。グフ。
いや、ボクは実に真剣だということ。真剣にやらない限り、生き残れませんわい!

♫~Marvin Gaye "What's Going On / What's Happening Brother"~♫